「痛み分け」(ショートショート) | 記憶の欠片(ピース)

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病気がちで、甲斐性のないおっさんのブログ。
小説・ショートショートを書いていましたが、気力が失せたため、思い付きでいろんなことを書いています。

 私の仕事場に一人の同僚がいる。
 彼とは、けっこう長い仕事仲間で、上手く助け合ってやっているのだが。
「これは、いつもの『あまり歓迎しない』仕事だな」
 私が書類に目を通しながら聞こえるように言うと、彼も答えて。
「勝負と行くか」
 手ぐすね引いてこちらを向いた。
『一人でやるには少々手に余り、二人でやるには小さい仕事』は、私たちは、いつもくじを引いて、どちらかが受け持つことにしている。
 二本のこよりを作って、こよりの尻に赤い印の付いているのを引いた方が仕事を担当するのだ。くじはいつも、私が作り、どちらか引くのはいつも彼だ。
 彼は私が作ったこよりくじをジッと見つめて、
「よし来い!」っと気合いを入れて引いて、
「来たー。私の勝ちだ。ご苦労さん!」
「負けたか……」
 くじは二本で、どちらかが当たり。だから確率は二分の一。それでも私と彼は、こうして仕事を決めているのだ。
それでいい。

 

 

あとがき

最近いろんな投稿サイトに小説を投稿しているんです。それで、ここにはあんまり投稿できなくなりました(笑)

それで思ったのですが、大概のネットの小説投稿サイトは、若い人が中心だから、私みたいなオッサンが書く話はお呼びじゃないことが多いんですけれど、それでも多少は読んでくれる人がいます。

読まれると、それがおもしろかったか採点するシステムが付いているところも多いですが、自分がおもしろいと思う作品と、読み手側の採点がいい作品は、けっこう違うんですよね。このことは前にも書いたかな(笑)

でも、この食い違いっていうのは、けっこうキツいんです。

趣味を貫いて自分の好きなように書くか、読み手に合わせて変化させるかですね。

まあ、読んでもらいたければ、もちろん、素人でもプロでも後者であるべきでしょうね。

小説である以上、読んでもらって、なんぼですから。