君がいた夏 | 記憶の欠片(ピース)

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病気がちで、甲斐性のないおっさんのブログ。
小説・ショートショートを書いていましたが、気力が失せたため、思い付きでいろんなことを書いています。

こんにちは、Nです。

 

前回の投稿で、小学生の時、鼻血が止まらずに入院したと書きました。

 

10日間のあと、退院することになりました。夏休みのただ中でした。

その日は、母親が迎えに来ていましたが、病院を出るとき母親の知り合いもいました。その人も、娘さんが診察を受けて帰るところだったようです。その知り合いの娘さんは、わたしの姉と同じ歳で、わたしより6才年上でした。

 

外に出ると、夏の日差しが強い暑い日でした。退院間際、看護師さんに、「大丈夫かしらねえ」と言われていました。

母親は入院中の荷物を持っていたので、知り合いの娘さんがわたしと手をつないで歩いてくれました。

わたしは、久しぶりに長く歩くことになったわけですが、まっすぐに歩くことが出来ず、左右にフラフラしながら、尻餅をついたりしていました。

 

数ヶ月後、母の知り合いの娘さんが亡くなったこと。

彼女が、重い病気だったこと。

あの日は、治らないのなら家でと退院したあとだったことを知りました。

 

あの夏の日に、あの人は、ずっと生きています。