盲導犬が刺され負傷!「例のない」虐待 痛みこらえたか声出さず、警察も捜査へ
2014年8月28日 スポーツ報知

何者かに刺されけがをした盲導犬の「オスカー」(内村コースケ/THE PAGE提供)
 埼玉県で7月、全盲の61歳の男性が連れていた盲導犬が電車内か駅周辺で何者かに刺され、けがをしていたことが埼玉県警などへの取材で27日までに分かった。訓練された盲導犬のため刺されても鳴き声を我慢したとみられる。命に別条はない。盲導犬育成団体の公益財団法人アイメイト協会(東京都練馬区)では「1957年に設立以来、例のない虐待」としている。インターネット上でも「許せない」との声が相次ぎ、県警は器物損壊容疑で捜査に乗り出した。

 埼玉県警武南署や男性の関係者によると、事件が起きたのは7月28日。午前11時ごろ、さいたま市の全盲の男性が職場に向かうため、ラブラドルレトリバーのオスカー(雄9歳)を連れて自宅を出発し、JR浦和駅から京浜東北線と武蔵野線を乗り継いで東川口駅で下車した。

 職場に到着後、同僚がオスカーが着ている犬用シャツに血がついているのに気がついた。先端が鋭くとがった千枚通しのようなもので腰の辺りを2、3か所刺されていた。動物病院で手当てを受けて回復し、現在は元気に男性と生活している。

 男性は同日、被害届を提出し、同署が防犯カメラの解析や聞き込みなどの捜査を進めている。シャツには穴はなく、何者かが意図的にシャツをめくり上げて刺した疑いが強いという。男性が東川口駅で下車して立ち寄ったコンビニの防犯カメラの映像ではすでにけがをしており、電車内などで刺された可能性がある。

 盲導犬はパートナーに危険を伝える際などを除き、無駄な声を上げないよう訓練されている。オスカーは痛みをこらえほえなかったとみられる。

 オスカーを育成したのは、1957年に日本初の盲導犬のチャンピィを育てたアイメイト協会。職員の塩屋未来さんは「これまで1200組以上が卒業しましたが、こんな残念なことは初めて」と話した。

 ネット上では男性の職場関係者の書き込みからツイッターやフェイスブックなどで広まり「犯人を捕まえて」などと大きな話題になっている。


盲導犬:たばこの火押しつけ、顔に落書き…心無いいたずら
毎日新聞 2014年08月27日
【埼玉のオスカー(ラブラドル、9歳)は刺された】
 さいたま市の全盲の男性(61)が連れていた盲導犬が先月、何者かに刺され、けがをする事件があった。全国に11ある盲導犬育成団体の一つの「日本ライトハウス」(大阪市)によると、盲導犬に対する悪質ないたずらは初めてではないという。最近10年間でも顔を蹴られたり、歩行中にしっぽを引っ張られたりしたなどのいたずらが数件報告されている。

 同ハウスの盲導犬訓練所の赤川芳子所長代理は「十数年前には盲導犬にたばこの火を押しつける場面がある映画の公開後、香川県などで数件まねしたような被害が出た。今回も模倣する人が出るのでは」と懸念する。今回被害に遭ったオスカーを訓練した育成団体「アイメイト協会」(東京都)の関係者も「これまでもたばこの火を押しつけられたり他のペットにかみつかれたりという盲導犬被害は多々あった」と明かす。

 また、福岡県内の女性(43)は2010年4月、地下鉄で移動中に盲導犬の顔にペンで落書きされたことがある。目の辺りが丸く囲まれ、鼻の下には線が書かれていたという。女性は「目が見えないことと、盲導犬がおとなしいことにつけ込まれた。今回の被害男性も私と同じ悔しさを味わったはずで、周囲の人が気づいたら声を上げてほしい」と話した。【垂水友里香、木村敦彦】


信じられない事件です。

いくらいろいろな人がいるといっても・・・

目撃者が出て欲しいですね。