
久々に読書記録を残しておきます。
読書って怖いですね…読みだすと本当にとまりません…
一日に一冊!とかたく心に決めているけど、ついつい(;´Д`)
読書好きで英語克服できないかと、ルビ付きのもので何とか試してみたり。
こっちは一日一章と決めてるけど、全然捗らないよ(*_*)
それで、今回もアガサ・クリスティーの作品。
「五匹の子豚」と「複数の時計」を読みました。
「複数の時計」のほうには、ポアロの台詞中に何人か著名な作家さんの
名前が登場したので図書館にある限り(相当古いのでないものもチラホラ)
予約してみました。読むのが楽しみ←自ら増やしてどうする
クリスティーも評する作家となるとかなり期待です。
それも読んで、時間と気力があったら感想残しますね。
以下ネタバレ含みますので、実際に読んでみたいという方はストップ!
(ミステリ小説だからネタバレしちゃうとつまらないです…)
読み込みが足りていない、作品中に示されている、
それは違うんじゃないかというところがありましたら
お手柔らかにご指摘いただければと思います。
またこれはあくまで個人の意見ですので参考までに。
(あらすじ等は細かく載せるつもりはありません。
疑問に思ったところ、印象的だったところをピックアップして
並べている感じのメモ感覚になります)
「五匹の子豚」
十六年前の真相を知りたい。
そんな設定からして大満足です。
昔の話ですので、実際の状況がそのまま残っているなんてことはなく、
証拠となるのは、そこに居合わせた人物たちの手記だけ。
ポアロお得意の座って考えるだけ。
なんだかんだいって、いつも結構自分で現場みたり、
証拠を集めたりしている印象があったので(考えの裏付けだとしても)
こういう展開は本当いいですよね、ポアロの才能にぴったりです。
あくまでも想像の域を出ない人は否定できませんが。
矛盾点や嘘をついている人を探し当てる。
実際の聞き込みじゃなくて、大部分が「手記」のところがまたいいです。
話の内容も「うーん、確かに確かに」と納得させるものが。
かなり満足できた一冊です。
「複数の時計」
正直言って何が何だかよくわからなかったです。
最後のページに到達したときに、「え、これで終わり?」感が。
ページ数もかなりあり、最初は手がかりのようなものが
随所にちりばめられていて「もしかして」というようなことを
色々考えされられて謎解きをわくわくしてたのに、
結末はあっさりすぎて今までのは何だったんだってなりました。
ポアロが「単純な事件だよ」と言っていましたが、
本当に単純すぎてどうしようもない(;´Д`)
一突きで致命傷になるぐらいの刺され方ならめちゃくちゃ血がでる。
(実際傷口の周りにはかなりの出血跡)
なのに床には一滴も血がないっていう時点でおかしくないですか…
かなり後付けだけど、向かいに住んでる女の子の台詞一言で
この物語のすべての結末が予想できるだろうし、
いままでの下りはなんだったんだと叫びたいぐらい。
さらに正直言って、他にも色々な可能性が考えられると思います。
それにせっかく物語の中で二つの事件が同時進行してたのに、
関連性はなく(同じ通りの住民だったというだけで)
バラバラに解決されたのも面白さ半減の理由でもあると思います。
繋がっていたといえば細ーく繋がっていたんだが。恋愛よりで。
仕事一筋だったコリンが、偶然シェイラに出会って一目惚れ。
最終的には情報員を辞め、事件を解決してから結婚するという。
合間合間のシーンがちょっとロマンチックだったりした。
半分以上が彼の目線からだったせいもあって共感できる人には面白いのかも。
個人的にはヘイディングスのほうが好きだな~(笑)
コリンのキャラ設定はかなり中途半端でいい加減な感じがする。
もうちょっと突っ込んでほしかったところ
・タイトルにもある「複数の時計」
時計があった意味は、犯人が憧れている作家の
作品に沿った事件を演じたから。その作品中の時計の役割は
「つなげると金庫の暗証番号になる」というちゃんとした意味を
もっているということなのに、この場合といったら…。
そのためだけにわざわざ、時計を盗んだり購入しにいったり
という危険犯しますね(;´Д`)
4:13という時刻に合わせてあったのも意味がないということだし。
並び的には不吉なものですが…本当にそれだけだったんだ。
ほぼ一時間遅れの設定にしてした意味も皆無。
それを見抜いたポアロの証拠も
「競売所で偶然その本を手に入れることができたから」
まあこの人の推理は結構適当なところから出てくる
ところが多いので、それはまだ許せるとしても
(前々から考えはあってそれの裏付けになっただけうんぬん)。
読者へのヒントは皆無に近いです…
事件を複雑に見せるためとの説明もありましたが、
それだけでは説得力がないでしょうやはり。
そんなところはいやに現実的なのに、
物語の設定自体はぶっ飛んでますからね。
※シェイラの母は所長の気まぐれで偶然指名したシェイラと出会う。
(シェイラは父がいなく望まない形で出産された子で、
母は生まれてすぐ妹に託し、縁を切ってたらしい)
しかも母は情報員を勤めていて、もう一つの事件のキーパーソンとか。
・ローズマリーと書かれた時計
やっぱり時計についてはもっと色々突っ込んでほしかったと思います…
それと彼女が盗んで(正確に言うともともと彼女のもので
所長に盗まれていたわけだから、取り返してという言い方
が正しいのだろうけど)、コリンにそれをどうしたのと聞かれ、
「隣の家のゴミ箱に放り込んだ」と。なにこの意味深発言。
しかもこれも特に意味はないようで、それ以降一切触れられていません。
・バーディ教授なんでもなかったんだ
いつもシェイラをご指名して、いつも時間を大幅にずれて仕事させ、
時には夕食まで一緒に食べるとかいってたのになんでもなかった。
エドナが所長の証言が食い違っているという重大な相談をしにきたときも
パーディ教授のところで仕事していたとかいうのに。
あーあと、初日の事件の午後にも呼ばれてたね。
さらにコリンが事情聴取(シェイラにだけど)しにいったときに
教授は死亡した男に麻薬を混ぜて飲ませただろうと言われている
お酒勧めてたしね、特にこれも意味なかったようだけど。
この人の必要性を感じない。
・門衛の「ハリイ」
殺害された男の名前と同一(実際には偽名のうちの一つだけど)
物語の中で名前被るとか意味深じゃないですか?
しかも女の子に情報を渡しているのはハリイだけのようですし。
(コリンに説明するときに「ハリイから聞いたんだけどね」ばかり)
こちらも特に意味はなかったようで、それ以降まったく出てきていません。
アガサファンの間ではかなり評価が低いようですが、
ご多分に漏れず僕もその一人であるようです。
途中まで読みごたえがあっただけに残念!
長々と偉そうにすみませんでした。。。