心を強くする


私たちが子どもの頃は

親・教師・警察官

悪いことをすれば

ゲンコツやビンタが

飛んでくるのは

当たり前の時代でした


斯くいう武門會も

30年ぐらい前は


子どもたちが

危険な行為をすれば

容赦なく


師範の

ゲンコツやビンタが

飛んできたものでした


それでも子どもたちは

辞めることなく

元気に

道場へ通っていました


今はというと

学校ではもちろん


家庭内でも

ゲンコツ

ビンタ

正座をさせること

怒鳴ることも

許されない時代になりました


あの頃

武門會でゲンコツされて

泣いていた子どもたちは

今では立派な大人です


そんな彼らが

一番なつかしく思うのが

師範のゲンコツだった

と言います


師範ほど

厳しかった人はいなかった


だから社会に出てから

何があっても全然平気だと


自衛隊に入隊した人も

「みんなは苦しいと言うけれど

武門會の稽古のほうが

厳しかったから

自分にとってはラクすぎる」


もちろん

師範の

ゲンコツやビンタが

彼らの心を

強くしたわけではありません


師範の想いこそが

彼らを強い心に育てたのだと

私は思っています


武士道の精神性は

指導する側から

指導を受ける側に

稽古を通じてのみ

以心伝心していきます


師範は

試合で勝つ子を育てたくて

厳しくしたわけでは

ありません


もともと

武道を選んでいる時点で

チームプレイが

苦手な子が多く


だからこそ

大人になってから

孤独孤立状態になっても

耐えられる精神性を

育てたかったのだと思います


師範の姿勢や想いは

道場開設当時から

何一つ

ぶれることなく

変わっていません


私自身

師範から

いただいた精神性が

今の根幹となっています


押忍