先日のブログでアップしたエコーの本を読み進むにつれ、日常診療に生かせることが増えてきた。
特に、ハイドロリリースの分野で。

ハイドロリリースとは、筋膜や靭帯が硬くなったり、癒着したりしているところを、水(ハイドロ)で、はがす(リリース)手技。セラピストは徒手的にするのだが、我々医者は、エコーで見ながら無害な液体(生理食塩水)を注射する。


今までも関節や滑液包には行ってきたが、ここ最近の進化は、リリースする場所を、病態に応じて変えていること。リリースで最も改善が期待できそうなのは、肩。
人体で、肩の関節ほど自由度が高い、いかようにも動く関節はないのだが、それがうまく動かないと、仕事やスポーツで支障が出る。
だからこそ、動きを元の状態に戻すリハビリテーションに併用するハイドロリリースが、とても有効。

昨日の外来で、外旋制限(シートベルトをつかむような動作が難しい)のある患者さんに、烏口上腕靭帯をハイドロリリース! 次回の診察で、どこまで良くなっているか楽しみ。症状に応じて、もっと様々な部位にハイドロリリースができるようになるといいなぁ。

同時に、ますます筋学(筋肉の解剖や動きを知る学問)の重要性を痛感。
まさに「学、成り難し」だ。

では、また。