一番混乱しやすく、わかりにくい/macroコマンドです。
まずはコマンドの説明よりも先にこっちの説明を。
マクロブックです。 20種類作れます。
JOB名で名称してますけど 上からブック1、ブック2というようになっています。
これも装備セットと同じく、本当は後ろに01というように番号を残しとくと間違いにくいです。
これらがマクロパレットです。 1ブックの中に10個作れます。
ここでややこしいのがコマンドではパレットのことをsetと表します。
これが混乱の元です。
これも、上からセット1、セット2となっています。
これがマクロです。 1パレットで20個作れます。
以上のこの3つは次の関係となります。
1ブック=10パレット=200マクロ
では、基本を説明したところで、コマンドの説明。
マクロコマンド /macro 指定されたマクロ移動コマンドを実行する。
/macro book 1 マクロブック1に表示を切り替える。
切り替えた時のパレット位置は切り替え前と同じ番号位置。
/macro set 1 マクロパレット1に表示を切り替える。
切り替えた時のマクロ位置は切り替え前と同じ番号位置。
注意点:
どちらのコマンドも、ただ単に表示を変えるだけで、その位置のマクロを実行するわけじゃないです。
実行するには、もう1度マクロボタンを押す必要があります。
まずは、マクロブック1のマクロセット1に移動する場合は以下のようにします。
1行目の/macro book 1 で、マクロブック1に飛んでるじゃない?と思われるでしょうが、選択可能な表示位置を変えただけで、マクロは現在も「T3」を実行中です。
2行目で現在の表示位置マクロブック1のパレット1を選択表示位置に変えています。
現在の選択位置は、このマクロ自体の位置(Ctrl 1)と同じなります。
実は、このややこしい機能のせいで、間違った解説のところが多いのです。
実験をしてみましょう。
このようなマクロを作ります。
マクロセット3の「T1」ボタンを押すと、パレット移動するのでもう1度同じ位置のボタンを押すと「T2」ボタンが押されます。 これは、パレット上の位置がどちらも同じ「Ctrl 1」だからです。
実行結果は、
全マクロ行が実行されたのが確認できます。
実行速度が速いコマンドだから、どの解説物にも/macro set 1は、1行目に書こうが6行目に書こうが問題ないわけですが、これがとっても重い状況だったり、時間のかかるコマンドだと失敗するのです。
パレット3の「T1」マクロを以下のように書き換えます。
先頭行で表示位置をパレット4に移動をさせて、マクロは引き続き次のコマンドを実行するわけです。
重い環境を作るのは面倒なんで<wait 3>コマンドで3秒遅らせてみました。
これをさっきと一緒のタイミングでポンポンと押してみましょう。
この様に見事失敗です。
パレット3は2行目までしか実行されていません。
マクロは特別な場合を除いて、複数同時実行はできません。
やはりミスなく実行するなら、誤って選択される危険を避けて、/macro setコマンドは最終行に書くべきです。