冬に備えて物を買い足そうとして

買い物。

100円ショップ。

座布団のコーナーで足が止まる。

何か座布団におもいがある。



小学生時代、憧れていた同級生の女性の

座布団になりたかった。

というか、その女性の鞄も服も眼鏡も

使っていた教室にあった机もすべてに

憧れを抱いていた。

とくに座布団は、温かみのある色彩で、

清潔感があって、まさに奈緒さんの魅力

そのものであった。

それと同じ絵柄の座布団を見たことはないし、

勿論奈緒さんにも会うことはない。

今になってあったとしても、

向こうも憧れるには無効な年齢だと思う。

というか、そもそも奈緒さんにとって

自分の存在感はなかったから

話もかみ合わないと思う。

これも昔のかたおもいの1つ。

過ぎ去ったこと。


と考えながら、結局、100円ショップでは

何1つ買わずじまい。

つまり冬支度は進まなかった。

何の為に行ったのか。