菜々子さんに、

『付き合ってください』

なんて言えたら、こんな人生送っていない。


こういうことの可能不可能は、状況によっても違う。

菜々子さんと自分が遭遇するのは、

ラッシュアワーの電車であり駅でしかない。

そんな状況で、何かあったら、

それこそ、20人30人どころではない大衆に晒される。

菜々子さんにとっては、私に告白されるよりも

大衆から注目されることがつらいことかもしれない。


かたおもいでなくても、何かをしたら、別の意味で

影響がでるかもしれない。

自分が電車内で、菜々子さんとの位置関係によっては

菜々子さんの鞄にプレゼントを括りつけたり、

こっそり鞄の隙間から2000円札の入った

封筒を入れることは可能だが、

それをしたら、別の誰かも真似をして、菜々子さんに

GPS機能付きのプレゼントを括りつけるかもしれない。

電車のその車両に乗っているのが、自分と菜々子さんの

二人っきりなんてことは10000%あり得ないから。


何かするにも、結果をじっくり考えてからすることは

結構重要ではある。

が、菜々子さんに想いを伝えられない状況は

どうにかならないものか、と考える日曜日である。

明日はお目にかかれるかな、と考えた時、

明日は敬老の日で休みなのでやはり無理だということに

気が付いた。

また菜々子さんにお目にかかりたい。