今まで愛し た男たちには
必ずいくつかの影がある
何かに耐えているような
そういうときの何気ない仕草に妙に色気を感じて
あなたの手を上からそっと握り締める
ブランデー片手に悲しげな顔をして握り締めた手をそのままにゆっくりとブランデーを口に運ぶ
あなたが他に女を何人つくろうとも私の方からあなたのことを裏切ることは決してありません
その辛そうな横顔は他の女にも見せているのかもしれないけどあなたに安らぎだけはこれからも送り続けていきます
二番でも三番でもかまいません
こうしてあなたの傍にいられるのなら
あなたの自然な笑顔を思わず引き出した時
それを大事に心の引き出しにしまうのです
今まであなたは雨の中を一人歩いてきて色んな女があなたに傘をさしたと思うけど私もその一人だということは忘れないでください
あなたが4本目のボトルを開けようとしたとき私がもうやめといたらというといつもは黙って開けて飲むのにその日はそうだなといってそのボトルを開けるのをやめてくれた
二人でバーを後にして夜の街路路をあなたに寄り添って降りしきる雨の中
あなたにそっと傘をさします