俺は全速で走っていた。後には、20人程の仲間が続いている。


古い館の中を 逃げ惑っていた。俺たちは民間人だ。


追ってきてるのは、大陸(ソ連・清など)の奴らだ。


明るく広い部屋に入った。俺たちはイスを積み上げて盾を作り


ドアの前に並べて 防御した。そして待ち構えた。


ドアをぶちやぶって 入ってきた奴らを、小銃で撃ちまくった。


そして全員の息を止めた。それから全員の頭を吹き飛ばした。


すべて首なし死体にしてやった。仲間も無事で、別の部屋へ急いだ。


そこに 女性子供達が隠れている。俺は探した。


そして ハンガリー人との間にできた7歳の娘を見つけ抱き合った。


助かった。勝ったんだ。可愛い顔を見てしばらく離れられない。




数年後、同じ状況で、館を逃げ惑っていた。相手は連合軍だ。


同じように、待ち構えて自動小銃で顔を吹き飛ばした。


たくさんの首なし死体が転がった。


仲間も助かり 女性子供達も無事だった。




それから十年ほど経ち、また同じ状況になり、館を逃げ惑っていた。


相手は、ネオナチだ。また、同じようにドアの前に盾を作って、


待ち構えようとしていたが遅かった。ドアをぶち破って入ってきたネオナチ達の自動小銃で、


あっという間に仲間たちは殺され その後横たわっている仲間の頭を吹き飛ばしていった。


別の部屋にいた 女性子供達も連れてこられたが、全て首なし死体だ。


私の 成人した娘の顔も吹き飛ばされていた。


悲しむ間もなく、奴らの自動小銃が 俺の顔を狙っていた。


一斉に撃たれ 俺の顔は吹き飛んだ。




しばらくして、俺は立ち上がり、洗面所へ向かい、


顔を洗った。そして鏡を見た いつもの朝の顔だ。


あたり前だ、現実の話ではない。



ただ一つ



本当の事がある。





戦争は・・・ 


まだ終わってない









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