ボブとニックの旅物語
ファレノプシス ②
病院の入り口には 汚ねえじじいがいた。
「あのじじいは汚かったが、看護師は清純そうだったな」
「ああ しかし、何か言いかけたが 聞けなかったな それほどの威圧感のようなものを感じたな。何か変だが、お前も治った事だし 先へ進もうか」ニックが言って、街のあるほうへと歩いて行った。
安そうなホテルを見つけて、二人はチェックインした。
「おい、汚いホテルだが、ルームサービスあるぞ、利用しようぜ」
「ああそうだな 冷たい物とかもらおう」
ボブがフロントに電話して ルームサービスを頼んだ。
ニックは、シャワーを浴びていた。
その間に ルームサービスが来たみたいだ
シャワールームを出たニックは、部屋を見渡した。ボブの姿はなく、ルームサービスが 置いていったものと思われる ジュースなどがあった。嫌な予感がした。
しかし、どうしたものか。
ニックはフロントに電話した。フロントの答えはこうだ。
「私どもは、きちんと リクエスト通りの物をお持ちしました。お持ちした者が、何か
お連れの方にしでかしたのでしょうか?
連れ出したとでもいうのでしょうか?」
ニックは、らちがあかないと思い、とにかく部屋の中で、不審な物を探した。ランの花びらが落ちてあり、気になったが、どうすればいいのか?一応花びらと、ホテルのマッチを持って、ニックはフロントへと降りて行った。
ボブは幸せ気分いっぱいだ。そりゃそうだ。さっきの清楚な看護師に連れられて行ったジャングルで膝枕をしてもらっているところだ。
ジャングルは先ほど迷っていた所だが、あたりは、少しずつざわついていた。