ボブとニックの旅物語

  ファレノプシス ①


「気がつけば ここはどこだ?

ボルネオか? スマトラか? ルソン島か?まあどこでもいいや ここで終わりか」

ボブは、あきらめ気味だ。

「大丈夫だ ただの熱帯ジャングルだ。

気にするほどではない。それ見ろ」

ニックが 指差したところには、綺麗な花々が咲いていた。

「これは 何だ? ランか?」

「コチョウラン(ファレノプシス)の一種じゃないかな、とにかく 進もう」

ボブは綺麗な花一輪をポッケに入れた。

しばらく 二人は進んだ。

まもなく ジャングルから抜けて、

屋台の並ぶ通りに出た。

「よし、やった」

ボブは早速、小銭を取り出して、フルーツを買い、ガブリついた。そして 倒れた。



「うぎゃあ ここ ここは?」

「安心しろ、病院のベッドだ。お前倒れちまって 近くの病院に来た」ニックがなぐさめた。

「そうか、一体なんだ あのフルーツは一体?」

「わからん 実は今調べてもらったが 普通のマンゴーだ。しかしお前の体も別に異常はないらしい」

「そっか 何とも不思議だ」

まもなく この病院にふさわしくない?清楚な看護師が来た。

二人は、しばし その看護師に見とれた。

声も掛かられないほど 美しく清楚であった。

「もう大丈夫ですよ。だだの貧血です。フルーツも何も関係ありません。ただ・・・ いえ 先生はもう退院してもいいという事だそうです」

二人は、何も聞けずに病院をでた。





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