ボブとニックの旅物語

   オドントグロッサム ③


ボブの夢は もろくも崩れ去った。

しかし、ボブは言葉は発しないが、メアリーに見とれていた。こうなっては ニックは静観するしかない。

「良かったら お家を見てらして」

言われたまま ニックは二階へと上がり

見学させてもらった。


しばしの時間が流れた。りっぱな洋館であった。下へ戻ると、メアリーとボブの姿はなかった。ニックは嫌な予感がした。
ニックは、探し始めた。しかし、一階の部屋には何処にも誰もいない。おかしい、家族達はどこにいるのだ?


「ボブさん、もし良ければ、ここで私と一緒に暮さないかしら?」
「もちろん、俺もそのつもりさ、一目であんたを気に入っちまった」
「私には主人が、何人かいます。その後でいいかしら」
「かまわんよ、何人いたって、あんたの旦那になれるなら」
「では、その部屋に入って、歯と舌を全部抜いてくれるかしら。主人達がお手伝いしますわ」
二人は地下のいくつかある部屋の1つにいた。
「よし 分かった。この部屋に入って 歯と舌をぬかれて・・・  何だって??」




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