ボブとニックの旅物語

     シクラメン   ⑦


「ボブ! 言い過ぎだ。すいません 辛いことなのに。しかし私達にはどうする事もできないようです。苦しいこと思い出させて申し訳ありませんでした」

「いいえ、気にしないでください。{事実}は変わりませんから・・ これ以上あなた達にご迷惑おかけするわけにはいきませんから」

スタンカーが言ったが、ニックには、何か違和感を感じた。

「それでは、キャメロンさん 私達は行きます。何の力にもなれなくて申し訳ない。どうか気を落とさずに頑張ってください。その内

現れなくなりますよ」

「ありがとうございます どうぞ気になさらないで下さい」

ボブとニックは外に出た。すっかり夕暮だ。

「こりゃ早く宿見つけないと」ボブは門を出かけた所で、またあの汚いじじいを見つけた。

ボブもニックも、気にせず家の門を出た。

ボブがつぶやいた。

「おっかねえ家だったなあ」

「家??」汚えじじいが見上げて言った。



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