ボブとニックの旅物語
シャコバサボテン ①
「おい、寒いよ ここどこなんだよ?」
「どこ?って バカか。おめぇがブラジル行きてえ って言ったから来たんだろうが!」
ニックは振り返らず言い放った。
確かに、この地方 雪が積もってるのは、おかしい。ニックは、アルゼンチンと間違えたのか、不思議に感じていた。
「おい!、あれ村じゃねえか? 村だよ
やったよ。村見つけたぜ。」
ボブは、元気を取り戻し走り出した。
もちろん、すってんころりんの連続だが。
ニックも続き、
村の門の入り口にたどりついた。
その入り口前には、汚いじじいがいて、
二人をちらっと見た。
「何だ、この汚いおやじ。寒かねえのかよ。
まあいいや、ニック早く行こうぜ」
ニックは、胸騒ぎがした。