仲間のみんなで島根の方まで遊びに出掛けた夜に話し込んだ。とある防波堤で全員が寝転がり、星を観ながら独り言を始める。6人が全員独り言を始めるので勿論のようにつじつまという物がない。不透明かつ進路妨害であり行方不明な単語が飛び交う。

『なんで生まれたん?』
『学校の先生になりたい』
『電話せんと…』
『カツ丼食べたい…』
『いつ結婚するんじゃろ』
『サイフは?』

誰かが呟いた。
『普通ってなんじゃろ…』
綺麗と汚いが同居している目の前の星は普通に輝いていて、夜になると普通に消えていく。太陽も月も同じ様な関係を築きながら消えていく。
自分自身は気づいている。
本当は嘘なんだと。とはいえ君が消えたいと願うならば黙って見届けるしかないんだろうな。

中には居る。
嘘八百の表情で話し掛けてくる猛者が…居る。真実を語ってはみたものの、正直満足のいくカオはされなかった。そんな毎日に嫌気がさして来たらしいが…嘘の自分を提供をしているのでイマイチ消えない。

ヤリクチが汚い。
表情が汚い。
話し方が汚い。
考えが汚い。

手の届きそうな位置に存在していると想いこませている星は素晴らしい。信じるモノしか救わない何処かの神様みたいだな。


あっちの水はあまい?
そういう嗅覚は一人前。


見えやすい位置まで移動してしまうあなたは素晴らしい。でも手が届きそうな位置でも誰一人として手を伸ばさない。