「学校とかどうするん?」
麻里が聞いてきた。

『行くよ…。』
「どこの学校?」
『栃木の作新』
「栃木サンとこの?」
『……ん、まぁ…』
「栃木サンは今どこにいるの?」

『…北関東…かな』
「広島にはこないの?」
『…多分、動けないと思うんだよね…』

「ふーん…大変だぁ」

なんとも言えない純粋さだから憎めないし腹もたたない。

そんな麻里は自分自身の事が好きになれないらしい。嫌いだと日々を告白している。摩訶不思議なる女性。

そんな麻里が林檎アメを作ってくれた。苦笑いしながら2つの林檎アメをテーブルの上に出す。

『…食べていいの?』
「…うん」
『…どっちを?』
「…好きな方…かな」


言うまでもない
片方が失敗してる…。


ポイントはどのような失敗かという事である。しかし作ってくれた人にそんな事を突っ込む事は愚の骨頂。

美味しく2つの林檎アメを頂く事にした。


甘い林檎アメ。
ショッパイ林檎アメ。
砂糖と塩。
アメとムチ。


アメもムチも人間には
必要なんだよ。


『ご馳走様でした』。
全部たいらげた俺に麻里は…

「麻里のぶんは?」。