楽しいじゃれ合い。
Mちゃんの無邪気っぽい行動というか動きが
愛おしいんです、惚れてますもの。
昔ね、物事を今以上によく知らなかったときに
ある人から言われたことがある。
惚れたら負け、なんだと。
全然意味が分からなかったし今でも分からない。
負けって何?意味不明。
ただのマウント行為だよね、ソレ。
結局その人は今でも独り身だ。
そりゃそうだろう、惚れたら負けなんて言われたら
そんなパートナーはいらないよ。
そんなことを思い出しながら
お手洗いから戻ってくると
またしてもトラブルになりそうな人間が一人。
つうかそこは私の席なんですけど?
なんでそこに座ってMちゃんに話しかけてるの?
「すいません、そこ私座ってたんですけど?」
謎男「そうなの?空いてたからごめんね、隣も空いてるからいいよね?」
私の中で何かがキレた。
「そうじゃなくてそこは私の席」
Mちゃん「私の彼氏なんだけど」
固まる謎男、固まらずにどけ。
謎男「やだなーMちゃん、ハニートラップみたいなことやめてよ。彼氏と来てるなら言って欲しかったな、ごめんね彼氏」
Mちゃん「アンタが勝手に来たんだけど?」
「おたく誰?Mちゃんの同級生とかかな、とりあえず席空けろ」
謎男「まあそうかな、そんなに怒らないでよ彼氏さん。懐かしいから声掛けただけだから」
Mちゃん「はあ?私あっち行ってって言ったよね?」
どうやら
Mちゃん的に全く受け付けない人間らしい。
やっと居なくなった謎男。
Mちゃん「あの人って昔からあんな感じ、露骨に容姿で差別するから嫌いなの」
気軽な近所のお店なのは良いけど
前回もそうだが
こうも馴れ馴れしい人間がいると
少し考えちゃうな、店主は良い人なのに。
まあ私が地元じゃないってのも
一因なんだろうけど。
とりあえず大きなトラブルにならなくて
ホッと一安心だよ。