なんだろう。



Mちゃんの気持ちも分からないわけじゃない。


そりゃね、久しぶりに同級生たちに会えば


テンション上がるさ。


ただ行き過ぎるんだよね、放置とか。


んで最後は私がキレて


やっと気がつく、なんか疲れる。



夜と言ってもまだ時間はある。


もう少し酔いたいので商店街を散策。


ここでLINE。


Mちゃん「今どこにいますか、一緒に帰ろう」


帰る気ないんだよね、私。


「1人にさせてください」


Mちゃん「させません、いまどこ?」


いやいや、散々放置してたじゃん、あなた。



家と逆方向へ商店街を進んでいたので


見慣れない景色な感じ。


こっちも飲食店多いのね、知らなかった。


良い感じのお店を見つけ


勇気を出して扉を開く。


かなり狭いがお洒落な雰囲気。


カウンターに座りメニューを見る。


生ハムとサラミとか大好物です、私。



ここでなぜかカップルで来ていた


お客さんに話掛けられる。


お客「あれ?さっき※※のお店にいましたよね」


※※とは最初のお店のことだ。


「はい、そちらもですか?すいません、気がつかなかったです」


すごい偶然だ、面倒だけど。



少しずつ話すうちに私の正体がバレていく。


お客「Mちゃんの彼氏だったんだ、あれ?Mちゃんは?」


んー、誤魔化すか。


「同級生たちと盛り上がって別のお店に行きました」


不思議がるカップル、まあそうだよね。



ふと女性がなにやら携帯をイジりだす。


お客「Mちゃん居ないって言ってますよ」


は?そうか、同級生やら知り合いの


集まりだったから繋がっているのね。


「じゃあ帰ったんですかね?私のことも帰ったと思ってるかもしれないですし」



このあと10分と経たぬうちに


新たなお客さん登場、Mちゃんだ。


Mちゃん「ここに居たんだ、一緒に帰ろう」


あちゃー、繋がりって怖いわ。


どうやら


カップル→同級生→Mちゃんと繋がり


ここがバレたらしい。


Mちゃん「教えてくれてありがとう」


お客「2人で居るなら別行動はダメだよ」


どっちに言ってるんだ?


少なくとも私は放置されて仕方なくだよ。



帰り道の空気が重いです。