言うしかない



「この腕時計は誰と買いにいったの?分かってるけどMちゃんの口から聞きたい」

固まるMちゃん、笑顔が消えた、当たり前か。

少しの無言のあと話してくれた。

内容はBさんから聞いた通りだった。

「他の男性と一緒に買い物した腕時計なんてつけれないよ私は。Mちゃんならどう?」

Mちゃん「私も嫌です」


「じゃあなんでプレゼントくれたの?」


本当は1人で買いに行くつもりだったし


そうしたかったが、🔵🔵の強引さに負けて


あのタイミングで購入してしまったらしい。


確かに気持ちの良いことではないが


金額も金額なので渡すしかなかった、と。



ここでお金をMちゃんに渡す。


私が調べた腕時計の値段そのままの金額。


意味不明というような表情のMちゃん。


「この時計は私が買い取ります、そうすればこれはプレゼントじゃなくなるから。そしてこの時計を売ろうが私の勝手になります」


お金は受け取れないというMちゃんだが


使いもしない時計にウン十万円は無駄過ぎる。


私は売って少しでも資金を回収したいだけ。


だったら売ったお金を受け取るというが


正直な話、私の方が給料が良いので


Mちゃんに負担させたくはないのだ。


プレゼントの気持ちは痛いほど分かるから。



下を向き続ける姿が辛い。


でもこれも貴方の曖昧な態度が生んだこと。



こうしてなんとかお金は受け取ってもらい


私は躊躇なく売り飛ばした。


回収率は意外にも良くて助かったよ。



少しだけ気分は晴れたかな、私。