無言で歩く
笑いたくてしょうがない。
Cさん帰ってこなかったんだから。
酔いつぶれて動けないか
雰囲気的に戻ってこないか
どうせどちらかだし。
トイレに迎えに行けばよかったかな、私。
あんだけ飲んでたからね
さすがに無事じゃないと思います。
良くてリバース後に戻ってくるか
最悪はあのまま今宵はサヨウナラだったろう。
そんなことを考えていたら
Mちゃんから話しかけられる。
Mちゃん「怒ってるよね」
どう答えればいいのかわからないが
「そりゃ怒ってるよ、二人で晩御飯食べてるはずがコレだもの」
そうとしか言えなかった。
でも喋りだしたら止まらない私の感情が
いけないと思いながら「正しさ」への質問に繋がる。
「Mちゃんさ、もうめんどくさいよ、貴方の会社の人たち」
「二人で晩御飯がなんであの人たちと一緒になるの?」
「私言ったよね、会社の飲み会とかのキーワード無理ってさ」
そして言ってしまった。
「また会社の人を優先したよね、一番以外はもうどうでも良いだろうし、こうして二人の時間に会社の人が入ってくるのを当たり前にしてるってことは私より会社の人が大切なんだね、貴方の一番はよくわかったよ」
Mちゃん「違う、そうじゃない、お願いだから聞いて」
聞くわけねーじゃん。
背中越しにMちゃんの言葉が投げつけられる。
Mちゃん「どうしてこうなるんだろう」
貴方の行動の結果です、間違いないです、もういいです。
どうしようかと思ったが
早く家に帰りたかったのでタクシーに乗る。
「〇〇〇駅までお願いします」
一緒に乗り込むMちゃんに嫌悪感が凄くて思わず
「あの人たちと一緒に居ないくていいの?」
と、くっそ意地悪なことを言ってしまった。
そして
Mちゃん「明日きちんと話し合いがしたい」
さらに意地悪が加速する私。
「そうだね、きちんと明日Cさんと話し合ったほうが良いよ」
拒絶、ただそれだけ。
同棲している家にMちゃんだけ降ろして
私はさすらいのブラ歩き、時間は遅いけど。
戻った場所はまだ解約していない、あの部屋でした。