父親は、

第1子の性別は絶対「男の子」が良かったらしい。

のちのち、わかってきたことだが、

父は、母に「男」を産んで欲しいがために、

基礎体温をつけさせ、本か新聞記事か、何かで読んだらしい怪しげな

「産み分け方法」も

色々実行し、たぶん、自分の中では

「男以外にあり得ない」・・・というほど、やるべきことは全てやり、

男の子が産まれることを信じて疑わなかったらしい。

しかし、意に反して、女の子が誕生し、

その落胆たるや、想像を絶する。

父は、母のお産の時、別の場所で麻雀をやっていたそうだ。

父は「女の子が無事産まれました」という報告を聞き、

開口一番、

「ちんぽがついていないのか。女か。」

というふうに、母に言ったそうだ。

→p2へ続く。