刃物好きなら知っている、そうでなければまず知らない、そんなお店『オーヤスヤ』さんが7月10日をもって閉店します
(精肉部門は今後も営業を継続します)
オーヤスヤさんは元々は香川県の精肉店で、経緯は分かりませんが何故かナイフショップもやっていて、しかも2017年までは渋谷に実店舗を構えてたりもしました
香川の精肉店が渋谷でナイフショップですよ
ブッ飛んでますね
また品揃えはおそらく日本一で、国内外の作家物から、どこから仕入れてきたのか分からないようなガラクタまで(?)、しかも新品だけでなく中古まで取り扱っていました
お値段もここを知ると他のお店で購入できなくなる価格破壊っぷりでしたし、それでいてちゃんと検品して販売していたのですから、本当に頭が下がります
例えば私が持っているBUCK 110チェアマンシグネイチャーモデルは、ブレードのどこかに小さなキズがあるという理由で安売りされていました
つまり、そのキズに気付くような検品をしていたわけで、ただ商品を右から左へ流しているだけのどこぞの大手通販店とはまったく違いますね
そんなオーヤスヤさんですが、先ほど書いた渋谷のお店が2017年に閉店し、昨年には社長もお亡くなりになられたので、何となくこうなることは分かっていましたが、いざ閉店となると本当に残念でなりません
でも考えてみればただ、オーヤスヤさんに限らず、これまでも悲しい別れの繰り返しだったような気がします
子どもの頃に遊びに行ったローカルデパート、高校時代に走り込みすぎてボロボロにしたロードバイクのメンテをしてくれた自転車屋さん、上京してからよく通った蕎麦屋、それと釣具店に至っては残っているのは村田基さんの潮来釣具センター以外はすべて閉店してしまいました
どんな業種でもそうですが、店主の個性が出て面白いお店でも、店主の息子・娘が親父さんと同じかそれ以上に好きになってくれないと、繁盛していても一代で消えてしまうのが残念でなりません
まあ、それもふくめて新陳代謝が必要なのかもしれませんけどね。
以上、おっさんの戯言でした。