はや12月、
忙中閑有、少しのお時間で、既に冬眠中だけれども、あわてて仕舞い込まわれた靴などが、ありましたら、一寸引っ張り出して、点検などいかがでしょうか。
360度ぐるりと観察などして頂き、汚れがあれば磨いてあげ、傷や痛みがあれば、これは次回履かれるタイミングにあわせて直されるとして、チェックだけでも良いと思います。
季節がら、空気は乾燥しているほうですけれど、靴に染み込んでいる汗や余分な水分などをいっしょに仕舞いこんでしまわないように通気するのが目的です。
そして、再び仕舞われるとき、靴の乾燥剤を添えられるとか、型崩れ防止(キーパー等使われていなければ)に詰め物されたりすると、なお良いと思います。
下駄箱、箱に仕舞われる場合はさらに、月イチでも、開けて通気なさるのも 更に良いと考えます。
大げさに気にするほどでもないのですけれど、湿気によるエナメル、合皮、ウレタン素材の劣化、靴底やウェルトを縫ってる靴の麻糸の劣化を意識していただき、微力でも靴のアンチエイジングなるかなーっと。
気をつけているよ、と思われる方も多いと思いますけれども 、本日のささやきでありました。 12月10日
ステッチダウン製法の靴のミッドソール部分で糸切れのため、口があいてしまっているところ
ソールの糸切れについてもう少し考えてみます。
靴底を縫ってある糸が、靴底の磨耗でむき出しになってそこから擦り切れて、底がはがれるのではなく、アッパーと本底、またはミッドソールの境目で切れて、底がはがれてくる場合です。
糸は、防水が付されていますけれど、次第に効果は薄れてくるのではないかと思えます。
丈夫な撚ってある糸なのですけれど、湿気をおびると弱くなると聞きます。
したがいまして、通常十分な強度があるにもかかわらず、湿気のために弱ったとき、靴を履いているときに常時力がかかっている接合部分の境目での糸切れおこるのではないかと、考察いたしました。(単純に劣化ということもあると思います)
で、その観点からしましても、予防として、靴中の汗などの湿気をとることと、グッドイヤー製法やマッケイ製法等の糸目がむき出しになっている部分(上も下も)、サイドのコバの部分、革のソールの防水も必要ではないかと、すでにご存知の方も多い中、2日つづけて、おんなじ様なことを、ささやかせていただきました。 12月11日
©荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
11にちは イイ日になりますように・・