車中泊動画にハマる」が評判よかったので、第2段を書いてみたいと思います。

 
今読むと第1段はコッテリしたオヂサン動画ばかりでしたので、第2段はさわやかな若者の車中泊動画を中心にレビューしたいと思います。
 
 
1.「撮って笑って旅をして」

「こんちゃん」と「あーちゃん」のカップルが、自作の軽トラキャンパーで日本一周をする動画です。

 

 

 

 

この動画の魅力は、なんと言っても二人のキャラが立っていることです。
二人ともタレント性が高い上にベシャリもうまく、そのままテレビに出ていても違和感がありません。
 
特にこんちゃんは、快活さとユーモアと優しさが顔に出ているような人で、さぞや友達が多いのではないかと想像しています。
 
もう一つの特長は、二人ともカメラが専門なのでちょくちょく差し込まれる写真がとてもステキなことです。
あーちゃんはモデル慣れしているらしく、素晴らしくいい表情をします。
写真のことはよくわかりませんが、私は二人の写真がとても好きです。
 
動画の編集も群を抜いてうまく、楽しい映像がテンポよく流れますので、動画が短く感じます。
 
どうやら仕事のアピールも兼ねているようですので、漫然とした素人の旅動画というより、作品性を強く意識した動画のようです。
 
それにしても、やっぱり若いというのは素晴らしく、私はこんな不便そうな軽トラで日本一周をしようとは思いませんが、とりあえず出発しちゃうところがスゴイです。
 
 
2.「はだし夫婦」
 
「いちろーさん」と「ありささん」ご夫婦の車中泊動画です。
 

 

 

 
このご夫婦はオーストラリアでレンタルされたキャンピングカーを営業所に戻すという不思議な方法で安く車中泊を続けています。
 
やっぱりこの動画の魅力もお二人のキャラです。
 
二人とも異様に明るく、関西のしゃべくり漫才のようなノリですが、そのくせ泥臭さがまったくなく、耳障りのいいアップテンポな会話が続きます。
 
クレバーないちろーさんの光速ツッコミも、ありささんの可愛い天然ボケもレベルが高く、それをアドリブでやっているのがすごいです。
 
「好きな人と生きていく」というサブタイトルがついていますが、はたから見ていてもそれ以上の相性を感じることができ、こっちまで幸せな気分にしてくれます。
 
 
3.「たつおと海子」
 
湘南のサーファー「たつおさん」と「海子さん」の車中泊動画です。
 
 

 

 

車中泊といっても、キャラバンやキャンプではなく、波を求めての遠征で車中泊をしているようです。
初めて知りましたが、そういうサーファーの方は多いんですね。
 
雰囲気としては、あるサーファーをモチーフにしたドキュメンタリー映画のような趣きがあり、私の世代は「ユーミンの世界だ・・・」と勝手に入り込んでしまいます。
 
動画の撮り方や編集も型にはまらず、それ自体が前衛的でとても面白いです。
 
ビックリするのは二人が乗ってる快適そうなバンコンは、たつおさんの一からの手作りだということです。
 
シンプルかつ実用的で、バンコンとは思えないくらい広く快適な車内は、目的や搭乗人数、収納物などを事前にハッキリさせたからこそ実現できたと思われ、キャンピングカーを持つ身としてはいろいろ考えさせられます。
 
 
4.「タビワライフTV」
 
大地さんと凉さんのご夫婦が車中泊をする動画です。

 

 

 

 
このご夫婦は5年ほど前に結婚して以来、ずっと新婚旅行を続けているそうで、地域はオーストラリアや東南アジア、ヨーロッパなど世界に及びます。
 
と言っても、自分のクルマやキャンピングカーは持たず、知り合いから、または有償で地域ごとにレンタルして旅を続けています。
 
やっぱりこの動画の魅力もキャラです。
 
特にいつも同じ服を着てる奥様の凉さんのキャラが立っています。
 
何というか、いい意味でおサルさんのような人で、いつも陽気にウッキッキ的な感じで見ている人に笑みをもたらします。
 
この人は多分カメラが回っていないところでも同じような感じなんだと思います。
 
シリーズの中でも、特にヨーロッパ編は日々の暗中模索の中で二人の個性がよく絡み合っていてオススメです。
 
 
5.Victory B1
 
若干オヂサンになりますが、お父さんの「にしやん」が一人息子の「レオ」くんと車中泊や旅行に行く子育て動画です。
 

 

 

 
何カ月前まではキレイな外人の奥様がいらっしゃったのですが、その辺は掘り下げないことにします。
 
にしやんがヤフオクで100万円で買った中古のキャンピングカーは、ほとんどの設備が壊れていて、キャンピングカーというよりは自走式のテントです。
 
それでも暖房も直さないまま、レオくんとどんどん旅に行ってしまいます。
 
今一つ不器用なにしやんが、レオくんに突っ込まれながらも愛情たっぷりに子育てに奮闘する様は、昔の映画「クレイマークレイマー」を思い出させ、ずっと見ていると心がジーンとしてきます。
 
レオくんはビジュアルがよく、にしやんも絵的に様になる人だというのも映画っぽさに拍車をかけています。
 
映画ではないのに、映画的なオチをついつい期待して見てしまいます。
 
 
番外「たっちゃんねる」
 
おそらく40代の独身のオヂサンが、週末に旅行をする動画です。

 

 

 

 

旅行と言っても観光には一切興味がなく、食べ歩き、特に居酒屋巡りが目的のすべてで、旅行中はビックリするほどの回数、飲食店に立ち寄ります。それも一ヶ所で呑み食いする量がハンパない・・・
 
雀荘やキャバクラやゲームセンターにも寄りますが、それは腹にスキマができるのを待つためで、スキマができればすぐに居酒屋に駆け込みます。
 
入る居酒屋はどこにでもあるような特に映える店でもなく、それならわざわざ新幹線や飛行機に乗って遠出する必要もないじゃないかとツッコミたくなりますが、それを言うのはヤボです。
 
行きたいのです。
 
最近はニューヨークに行かれたようですが、ニューヨークでもやっていることは変わりません。
 
結果、どれもオヂサンがただ居酒屋で飲んでるだけという代わり映えのしない映像に仕上がっており、こんなバカげた動画を誰が見てるんだと思いきや、チャンネル登録者が15万人もいて、私もその一人としてニヤニヤしながら見ています。
 
少なくとも妻帯者にはできないライフスタイルですので、男の憧れなのでしょう。
 
 
番外の番外「今日ヤバい奴に会った」
 
もはや車中泊動画とは何の関係もありませんが、どうしてもご紹介したく。
 

 

 

 

インドに駐在している「坪和さん」が、さまざまなインドの屋台料理の調理過程を紹介している動画です。
 
と言っても料理チャンネルではなく、日本人とはあまりに違うインド人の食文化を、大きな愛情と若干のおちょくりをもって実況している感じです。
 
この動画を見ると、とにかくインド人は破天荒で、日本人の想像範囲をことごとく超えてきます。
 
例えば、意外なことにインド人はチーズが好きらしく、さまざまな料理にオロシ金で削ったチーズを振りかけますが、その量が半端じゃない。
はい、今あなたが想像した量の10倍のチーズが入ります。
とりあえずチーズで下が見えなくなるのがデフォルトなのです。

破天荒であると同時に、インド人はまっ正直でもあります。
チーズに限らず、「もうその辺で勘弁してもらえません?」というくらい何でもバカスカ入れ、食材をケチるということをしません。(すべての料理にすべての調味料を大量に入れるので、どれも味は同じかと・・・)
 
作業もインド人なりにていねいで手抜きがありません。
インド人なりに・・・
 
一方で、衛生観念はビックリするほど低く、たいていはフライパンもおタマも前の料理のカスがこびりついた状態からスタートします(動画中では「思い出」と呼ばれています)。
それでも、食材が燃えるほど強い火力で熱しますので菌はいなさそうですが、坪和さんはたまに食中毒で入院しているようです。
 
そう言えば、昔中国に行った時にあまりの衛生観念の低さに衝撃を覚え、「あー、これでも人間って生きていけるんだー」と妙に感心したことがあります。
 
日本人がむしろ特殊なのかもしれませんね。
 
後は口をポカンとあけながら、動画をお楽しみください。