事故・故障以外のクルマのトラブルと言えば盗難や車上荒らし、イタズラ、ガラの悪い人に絡まれるなどが挙げられると思いますが、キャンピングカーの場合はどうなんだろう?

 

まずクルマの盗難ですが、平成15年の64,223件をピークに年々減少し、平成29年は10,213件とピーク時の6分の1以下にまで減少し ているそうです(警視庁)。

 

防犯意識が高まったり、盗難が難しいクルマが増えたからでしょうか?

 

そして、盗難の多い車種は、

 

第1位 トヨタ プリウス

第2位 トヨタ ランドクルーザー

第3位 トヨタ ハイエース

第4位 (トヨタ) レクサス

第5位 日産 スカイライン

第6位 トヨタ クラウン

第7位 トヨタ アクア

第8位 三菱ふそう キャンター

第9位 ISUZU フォワード

第10位 トヨタ マーク

 

となっているそうです(2018年度/日本損保保険協会発表)。

 

販売数が多いクルマが上位になりやすいというのもあるかと思いますが、原則として海外で人気のある車種が狙われるようです。

 

相手もプロなので、自分の趣味車を盗んで乗り回すのではなく、盗んだらすぐに裏流通業者に受け渡し、あっという間に船に積んで外国に持っていってしまうそうです。

中には分解して部品として輸出し、現地で組み立てる手口もあるとか・・・

 

この場合は個人というより外国も含めた組織的な犯行ですので、盗難から輸送、売却までの一連のシステムが組み上がっている人気車種が盗まれやすいのではないかと想像しています。

 

そこへいくとキャンピングカー、特にキャブコンは盗んでも手に余ります。

でかくて目立つし、分解したら組み立てられなさそうですし、すんなり売れるかどうかも分かりません。

私が犯罪組織のボスだったら、キャブコンなんて間抜けなものを盗んできた子分は泣くまで叱りつけます。

 

また犯罪者が足として使うにもキャブコンは最悪です。

目立つわ遅いわ運転しづらいわで、いざ逃走してもミニパトに秒で捕まってしまうでしょう。

なので、組織的な盗難にあうことはまったくないと思っています。

 

それでもキャブコンが盗まれるケースはゼロではないとのことですが、ほとんどのケースは個人の欲を満たす盗難で、いわば衝動的に子供を連れ去るような犯罪に似ていると思います。

可能性がないとは言いませんが、確率としてはとても低いのではないでしょうか。

 

盗難の母数も減っていることですし、盗まれないということにします。

 

ただし、ハイエースベースの場合は、部品取りとしてだけでも商品価値は高いと思われますので、注意された方がいいと思います。

 

次に車上荒らしですが、最近キャンピングカーのドアを破られて車上荒らしにあったケースがあるようです。ただし、盗まれたものはジャンパー(?)とかなんかの袋とか他愛のないもので、これも興味本位のイタズラ的な犯行かと推察します。

 

そもそも普通の車上荒らしは、車外から目星をつけたバッグやカーナビなどを窓をたたき割ってあっという間に盗んでいくのが王道であって、車内に入ってからゆっくり物色する手口ではないと思います。

がんばって車内に入っても金目のものがあるかも分からず、閉じ込められるリスクもあるキャンピングカーは車上荒らしには魅力的に映らないでしょう。

 

もっとも、運転席に置いたバッグが丸見えになっていればこの限りではないので、そこは注意が必要ですが。。

 

ということで、車上荒らしもそれほど心配していません。

 

次にイタズラですが、これが一番心配です。

 

「キャンピングカーは男の憧れ」、「金持ちの趣味」というイメージがあるようなので、それに対する妬み嫉みを持っている人もいるでしょう。

特にキャブコンはどっからどう見てもキャンピングカーですので、傷をつけられたり、鍵穴に枝を差し込まれたり、落書きされるなどはあり得るかも知れません。

 

ただし、キャンピングカーは数あるクルマの中でも乗っている人を一番想像しにくいクルマだと思います。特にキャブコン以上になると、かなりコワモテな人が乗っているオーラも漂っています。

また乗用車は見れば無人であることが分かりますが、キャンピングカーの場合はそれも分かりません。

イタズラをするような連中は所詮は臆病者ですので、そのあたりを怖がる気もします。

 

なので、クルマを離れる時はシェードやカーテンを閉めて中が見えないようにし、ナマハゲのようなごっつい顔の人が群れを成して待ち構えている風情を出しておけば、それだけでも結構なイタズラ対策になる気がしています。

 

最後に人に絡まれるというリスクですが、先日SAで絡まれて高速道路の追い越し車線上で停車させられ、トラックに追突されて夫婦が死亡するという信じられない事件が起こりました。

まったく物騒この上ありませんが、これなどは例外中の例外でしょう。

そのレベルの異常犯罪者を気にしていたら、外もろくに歩けません。

 

それよりも、車中泊をしていたら、そこがたまたまヤンキーのたまり場で、いつの間にかバイクに取り囲まれたとかの方があり得るかもしれません。

ただし、ヤンキーは律儀に集会をしているだけなので、こっちから手を出さなければ揉めることはないと思っています。

 

ヤンキーを必要以上に怖がる方も多いようですが、ヤンキーは騒々しいだけで犯罪者ではありません。10年もすれば虫も殺さぬようないいパパになっている人がほとんどです。

 

ただ、安眠を妨げるのは確かなので、そういう時はさっさと場所を移動すればいいかと思います。

また事前に地元の方に治安情報を聞いたり、タイヤ痕のある駐車場を避けたり、休前日に海沿いなどに行かなければ、ヤンキーと遭遇することも滅多にないと思います。

 

もう一つ、ガラ空きの駐車場でわざわざ真隣に来てアイドリングをするトラックがあるそうで、これは揉めると結構厄介だと思います。初めから嫌がらせをする気満々ですし、若いころに経験したのですが、トラックと揉めると、中には携帯(当時は無線)で仲間を呼んで集団で嫌がらせをする者もいます。

万一横に並ばれたら相手にせず、すぐに場所を変えるしかないでしょう。

 

まあ、そんなケースに出会うのも1年間で1回あるかないかだと思ってますが。。

 

「最近は日本も物騒になった」という話をよく聞くと思いますが、それはいつの時代でも語られる盆暮れのあいさつみたいなものです。実際には刑法犯の認知件数は減り続けていて、2018年度も過去最少を記録しています。

 

殺人はここ数年横ばいですが、実にその40%以上は近親者によるものですので、旅行者にとっては日本はますます治安がいいと言っていいと思います。

 

ということで、セキュリティに関しては、前述のように少しの注意を払いながら、いつでも通報できるよう、常に携帯の電波が入る場所に宿泊すれば十分だと思っています。

 

女連れなので、一応多少の護身グッズはもって行こうと思っていますが、勢い余って大立ち回りをし、かえってこっちが加害者になっては元も子もありません。何かあればたちどころに警察に出動してもらおうと思っています。

 

最後にセキュリティ目的ではありませんが、遠隔操作できるウェブカメラは積もうと思っています。

 

というのは、犬のすみれを車内に留守番させると、ギャン吠えしたり、家具を破壊したり、ケーブルを食いちぎったりしそうですので、スマホで監視して、何かあれば声かけをしたり、駆け付けたりしないとなりません。

 

調べて見ると、最近のウェブカメラは首振りや声を出すだけでなく、動体検知するとメールを送ってきたりするようですので無人時のセキュリティにも使えそうです。

 

盗難や車上荒らしを防げるまでの効果があるかは疑問ですが、コケおどしくらいにはなって欲しいと思っています。