三浦春馬さんを想う。「人は、長所ばかりを好きにならない」キャッチコピーと広告代理店時代の話。 | ただただ1人になりたい…そんな時は家事も育児もいったんポイ。1人になろうよ。

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ワンオペ子育て主婦です。ええ、ありきたりな職種です。主婦ってお気楽そうでいいなあって思ってました。んで、なりました。結論→→主婦も大変じゃないかwとにかくたまには1人になりたい…だから私はお1人様時間のためなら手段を選ばないwそんなブログですw

2020年は偉大な方々が亡くなりすぎじゃないですか?

 

ほんと悲しい…

 

 

 

今日は大雨で買い物に行けず、家にビールのロング缶しかなくて

 

今3本目なので(もはや買い物に行けなかった話関係なしw)ちょっとテンションおかしくなりつつあります。

 

なのでこの話をゆっくり綴りたいと思います。

 

読んでくださっているあなたも是非アルコールを摂取して、近い精神状態になってくださると幸いです。

 

 

ちなみにですが、三浦春馬さんの件についてあーだこーだと憶測を連ねる気はないので

 

ゴシップを期待している方はそっと移動してください、別の記事にw

 

 

 

わたしが広告代理店の営業マンとして働きマン100人分ぐらい働いていた頃に、

 

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大好きだった先輩が自死してしまいました。

 

 

当時、その話題に触れてはいけないような会社内のピリピリした重たく悲しい空気を思い出すと今でも辛いです。

 

敬愛する先輩たち、わたしを下の名前(さん付け)で呼んで飲み会時はゲロの処理をしてくれる後輩(パっと思い浮かんだエピソードのエグさはごめんなさいw)、

何だかんだ助けてくれる上司、売り上げをガッツリくれるクライアント(たぶん神)…

 

 

以前の職場にはいい思い出がいっぱいですが、何年経っても、

 

今回の三浦春馬さんのようなニュースを耳にすると、真っ先に思い出すのは先輩の屈託のない笑顔です。

 

 

先輩が亡くなる数か月前、同じクライアントの系列の仕事があって、イベントをやり終えたあと2人でご飯を食べにいったんです。

 

「おまえ、こっちのロースカツ食ってみるか?」

 

と言いながらお皿に乗せてくれた先輩。

 

「いやロースはちょっと好きじゃな…」とわたしが言い終わらないうちに、笑いながら2枚乗せてきた先輩。

 

笑顔だったのに。今後の仕事や将来について熱く語っていたのに。

 

どうしてあんなことが起きてしまったのか、会いたくて、悲しくて、悔しくて、ときに腹を立てて、そしてやっぱり悲しかったです。

 

 

そして当時は新人同然の社歴だったわたしが大っぴらに悲しみ嘆くのは何だかはばかれる気がして

 

なかなかみんなの前で全面に悲しむことが出来なかったんだよね。

 

だけど内心はとっても苦しかったし、

 

時折り営業車の中でふと思い出しては何度も泣いてしまっていました。

 

 

でも、しばらくのち、先輩との思い出を同じく悲しみに暮れる同期たちと語ったときにすごく笑ったことには救われました。

 

ここで詳細を語ると大きな力によって記事を削除されてしまうくらい、とても面白いぶっ飛んだ先輩だったので、

 

一緒に過ごしたエピソードがどれもファンキーすぎて…ほんと、勇気の塊のような人だったんです。

 

 

 

 

そんな不安定な心のときに、わたしを救ってくれたのはやっぱり広告だったのですが、

 

今でもずーーーーっと1番好きな広告で、心の糧にしているキャッチコピーを今日は紹介します。

 

 

それはJRAこと中京競馬場の新聞広告で、「ベガ」という名馬についてかかれたコピーです。

 

出典

                  出典:http://www.hou-rin.com/01.html

 

「人は、長所ばかりを 好きにならない」

 

九三年の桜花賞は柳田に誘われて見に行った。

 

柳田は、友人の僕が言うのもなんだけど、

惜しすぎる男だった。

顔やスタイルは完璧に近く、

着るものや食べるものの趣味も良い。

そのうえ傲慢さなど微塵もない。

 

ただ、ひとつだけ欠点があった。

 

致命的に「計算が苦手」だったのだ。

そのせいで彼は、三度失恋し、二度失業していた。

なにしろ日常的なお釣りの勘定にさえ

支障をきたすほどだったから。

 

競馬場で紹介された柳田の新しい恋人は、

ベガに勝って欲しいな、と言った。

ベガの左脚は内向きに曲がっている。

「そこが可愛くって」とはしゃぐ彼女だった。

 

スタート直後、ベガは二番手の位置についた。

だが第4コーナーで先頭を奪い、ラストスパートを仕掛ける。

残り五十メートル、背後に迫るユキノビジンを

ぎりぎりかわしての、一着だった。

 

彼女と抱き合って喜ぶ柳田に、

僕はうっかり「いくらの勝ち?」と訊ねてしまった。

彼は両手の指を折り、数を数えだす。

柳田、それじゃ掛け算はできないよ、

そう言おうとしたそのときだ。

 

彼女が柳田の左手をとると、

その掌に、ボールペンで筆算を始めたのだった。

「いっつもの裏ワザ」

悪戯っぽく微笑む彼女と、

くすぐったがって声をあげる柳田。

ふたつの笑顔に、西日が跳ね返った。

 

ベガは、脚が曲がっていた「のに」愛されたわけじゃない。

曲がっていた「から」愛されたのだ。

 

柳田のもつ数々の美点を羨んだことは、

それまでに何度もあった。

でもその夕方、かつてない羨ましさを、

柳田の欠点に対して感じている僕がいた。

 

 

出典:http://horselife.blog9.fc2.com/blog-entry-134.html

 

ベガについて少し説明を加えると、ベガは1990年に産まれて1993年に中京競馬場でデビューします。

 

主戦騎手は日本が誇る名ジョッキー武豊さん。

 

デビューした年に桜花賞、オークスの牝馬クラシック2冠を制してJRA最優秀4歳牝馬に選出されます。

 

かなりの名馬だったわけです。

 

しかしその後は不振が続き、翌1994年の宝塚記念で骨折をして引退。

 

その華麗なストーリーはわずか1年で幕を閉じました。

 

そんなベガちゃんの競走馬としての生き様を切り取ったこのコピー広告。

 

 

「完璧だから愛するわけではなく、むしろ完璧じゃないからこそ愛おしい」

 

というメッセージだと思うんです。

 

 

この広告は今でもわたしのモットーの1つで、

 

「どんなでもいい。あなたが生きていてくれるだけで、わたしは嬉しいよ。」と自分の周りにいる人には伝えています。

 

 

とかいって、公文やるって言ったのにやらない長女には怒ってるけどねwごめんなさいw母、精進中ということで…ww

 


 

自分の長所がわかっていて、それを伸ばせるのは素敵なことで、その人の才能だと思う。

 

 

 

 

だけど。

 

短所だって素敵じゃないか。

 

愛おしさを感じる瞬間でいえばむしろ、短所の方が長所に勝っていたりしません?

 

 

だから。

 

全部ひっくるめて、自分で居ていいじゃないかって。

 

ベガの広告を見て、そのことに気づけなかったのかもしれない先輩を、少し恨みましたね。

 

ここだけの話。

 

 

 

もしも、底なしの努力によって自分が存在している意味を感じていたなら、

 

そうじゃないよただ存在しているだけで素晴らしすぎるよ、

 

とわたしは言いたい。

 

 

 

 

先輩を思い出すたびに、

 

「わたしの心の中に先輩は生きてるよ」って、彼に思いを馳せることで勇気をもらっています。

 

いつもありがとう。

 

 

まだまだ、忘れたくはないよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、たくさんシェアされていると思うのですが、

 

リリース直前だった三浦春馬さんの新曲のMVが素晴らしいのでここに貼ります。

 

「故人の供養のために」とか「生前の功績を」とかそんな大それた想いではなく、

 

シンプルに、心を打たれる素晴らしい作品なので、多くの方に観ていただきたい気持ちでいます。

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=J6-IaSJLNOA&feature=youtu.be

 

 

 

このブログが今まさに孤独を感じている誰かの小さな癒しになったら嬉しいです。

 

 

今苦しんでいる人に対しておこがましい発言かもしれないけれど…

 

 

…そっと願うぐらいは、いいよね。

 

 

 

さて、次回からはいつものおふざけブログに戻ろうかな( ^ω^)