愛媛県でも緊急事態宣言が出されて、不要不急の外出を求める自粛生活が始まった。
観光客が激減し予定していたイベントも軒並み中止。
レモン畑で空を見上げれば、うららかな青空に白い雲が浮かび
世界に危機が迫っている現実が遠く感じる。
しかし畑から出て車で走るとサイクリングやすれ違う車の少なさ、
休業している店の多さに、いやでも現実感が増す。
今の時季はタケノコが生えてくる。
三日も見逃すと腰辺りまで伸びてくる。大きくなったタケノコよりも地中から穂先が出ている
タケノコの方が美味なので地面に目を凝らし穂先を見つけると丁寧に掘り出す。
地中にまだもぐっているタケノコが一番美味しいらしいが
猪並の嗅覚か名人でなければ見つけるのが大変だ。
よってタケノコが自生する畑の見回りが日課だ。
掘ったタケノコは義母の元に持っていく。
あく抜きしたタケノコは横浜の息子家族や娘家族に
野菜などと一緒に送られる。
もちろん我家の分もある。
先日はタケノコがたっぷり入った春巻きを頂いた。
そのままグリルで焼いても美味しいし
グリーンカレーやパスタなどレシピは豊富にある。
今年は子供も一緒になってタケノコ掘りを楽しんでいる。
自給自足をしに移住したのではない!と言い切っていた自分が
タケノコ掘りに精を出すとは皮肉なものだ。
皮肉ついでにこんな年に限ってレモンが豊作とは。
はやく経済活動に励む日々に戻れるよう今はじっと我慢の日々。