博士の愛した数式

 

またも高校時代に読んだ小説の読み直し。

 

数学の小難しい話は出てきますが、わかっていなくてもその数字の特別と出会いの特別が伝わってくる作品。

 

80分しか記憶がもたない博士は忘れてはいけないことをメモにして全身に貼り付けています。もうこれだけでかなり今までに類を見ないキャラ立ちをしているのですが、そこに数学者や子供好き、など様々な色付けがされています。

 

博士の家に家政婦として派遣された「私」が主人公で、名前は明かされず、少しずつしか情報が与えられませんが、こちらもいい味が出ています。

 

主要なキャラとしては「私」の子供通称ルートと博士の義理の姉、某野球選手です。

 

「私」と博士は毎日初対面。ひどい時には1日に何度も初対面になりますが、二人、いやルートを含めて三人の間には愛がありました。年齢が離れた二人の間にその愛には恋愛、家族愛、人間愛、、、解説にも書かれていますが、名前を付けるのが難しい愛です。

 

言うなれば博士愛!!

 

 

っと思い付きでネーミングして見ましたが、どうもしっくりきませんね。

 

「数式の本当の意味まで理解ができなければ続きを読むことはできない!」

 

という頑固者以外にはおすすめの小説です。