僕が愛したすべての君へ 乙野四文字 ハヤカワ文庫JA
 
読者メーター読みたい本ランキング1位
 
この帯の売り文句や○○万部といった売り文句に弱いざきです。
 
そして、読者メーターの1位とはいったい何作品あるんだ?と疑問に思いつつ、タイトルと表紙に引かれて購入しました。
 
内容は恋愛と並行世界の物語。
 
主人公高崎 暦の生涯を通じて書かれており、並行世界の存在が当たり前の世界で一人の女性とその“全て”を愛する物語です。
 
並行世界が絡み合う世界での苦労や、大きな事件、そしてとても愛を感じる作品です。
 
フィクションではなく観測できないだけで本当にパラレルワールドはあるのではないかと思えるような書かれ方がされていて、物語に引き込まれました。
 
そして、並行世界を通じて得た経験からくる主人公の発言には力があります。
 
『僕は君を、可能性ごと全て愛する。』
 
『でもやっぱり、僕たちは開き直ってでも幸せであるべきだ。そして次の幸せに繋げないといけない、と思う。1%の不幸を踏みにじるんじゃなくて、踏み台にして』
 
初めのは本書おなじみになるセリフで、2番目はざきが気に入ったセリフです。
 
幸せを感じたら、素直に喜ばなくてはいけない。誰にでもその幸せが訪れるものではなく、無数の可能性の中で生まれた貴重なものだということを教えてもらいました。
 
なかなかいい本だったので、内容を事細かく書いて、その都度感想をはさみたいところですが、さすがに無理なので、やめておきます(笑)
 
 
同時刊行された
 
『君を愛したひとりの僕へ』
 
はリンクしているようなので近いうちに買いたいと思います!
 
ではまた!!!