2021年 レ・ミゼラブル 3回目 | zaka1973の観劇ブログ

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趣味⇒鉄道、路線バス、プラネタリウム、廃墟、観劇(とくにミュージカル レ・ミゼラブルが好き)、さだまさし(最近は、団地、鉄塔、ダム、画廊巡り が追加) 
そのなかで、こちらは観劇の感想を中心としたブログとしています。

 前々回に、30回みたら、自分なりのレミゼのイメージが付いてしまい、それと違うときの格闘があると書いたが、逆に言うと、人が作る、そして同じことが無いと言っても過言では無い演劇で、そのイメージが合うほど嬉しいことはない。

 

 2021年6月19日土曜日 ソワレ (記憶にあるだけで人生31回目のレミゼ)

 

 この日は東京駅周辺に用事もあり、久々に画廊巡りをしてからの帝国劇場入りでした。17時に帝国劇場へ。今回は、中列(補助席)。補助席は確かに椅子も簡易的なものになるし、人によっては嫌う人も多いかもしれないが、S席とA席の通路の間にあり、S席のすぐ後ろで4500円安く、なおかつ、背もたれが折りたためるので、左右に人がいても、通路から直接着席もできるし、座り方のコツを身につけると意外と快適なので、意外と好きなのよね。(当日券狙いでそこに行く人も居るし、補助席でもみたい人だから基本レミゼ好きが座る席でもあるので)

 

 

 

 今回のキャストは、こちら、 一番気になったのは テナルディエ役の斎藤司さん。斉藤さんは前回からの参加だが前回は見る事が出来なかったので、初めての斉藤テナルディエを見る事になる。

 

 

 

劇全体の感想は、久々に自分がイメージして居るレミゼとイメージが一致して心地良い。そして何しろ会場の雰囲気も同じような空気になり、本当に良いレミゼを見れたと思いました。年々涙を流す場所が減り、そのことに自分でもちょっとおどろいては居るが、逆に客観的に見れるので、新たな発見も多く楽しめる。客観的に見られながら(もちろん、大泣きするところは泣く)、ここまでここち良くレミゼを見れたのも久々な感じがする。

もちろん、普段のレミゼがここち良くない訳ではない。だが、何十回も見ると、どうしても自分でイメージが出来てしまい、それと違うと、違和感も出てきてしまう。年を重ねるとその修正もなんとなく時間がかかってしまう。だからイメージへの一致は本当に心地が良い。

今回のレミゼでは、数カ所の演出変更を自分では見つけられたが、さらにミュージカルファンの方の動画を見て、そこを見ると、今まで気がつかなかった演出の変更や形が見えてきて、なおさらおもしろい。まぁ気がつかなかった部分は、基本号泣しているところだからわからなかったのもわかるが・・・・・・

基本レミゼに外れは無いと思っている、それぞれの組み合わせで楽しめるのはたしかだが、あとは、個人的な感性と、会場の雰囲気でかわるので、そのへんの感じ方の違いはご了承願いたい。

【プリンシパル別感想】
※基本、レミゼのキャストに外れは無いと思いますが、個人的に感じ方はあると思うので、その点はご了承いただきたいと思います。



●ジャン・バルジャン 「吉原光夫」さん
 吉原光男さんの演技は、今までは全部癖が強いというイメージがあったのだが、前回も書いたとおり、その癖が心地委感じになっていた。自分の心境変化もあるかもしれないが、それ以上に声質が変わった気がする。とくにコルム・ウィルキンソンさんが数年前に日本来日してから、吉原さんの歌い方が変わった気がする。癖はいまでもあるが、それがとてもここち良い。


●ジャベール 「川口竜也」さん
 川口さんのジャベールも癖はあるが、個人的には元々その癖がすきだったので、今回も楽しみにしていた。吉原バルジャンの癖が変わったことで、川口ジャベールの癖とここち良くマッチしてすごく良い感じなのだ。歌い方には個性があるから、そこを嫌う人も出そうだが、それ以上に、場面場面の声の出し方がうまいのかもしれない。きれいな歌と言うより、その場面のその情景の歌い方なのが良い感じなんですよ。


●ファンテーヌ 「二宮 愛」さん
二宮さんのファンテーヌは、強弱がうまく歌われている感じで、個人的には大好きである。
「夢やぶれて」も知念さんとは違うが、ある部分の切り替わりが心地良い。安心して見れるファンテーヌです。



●エポニーヌ 「屋比久知奈」さん
5月に見たときは、恵みの雨の時、もう少し声が弱くてもと感じも受けたが、今回はそれはなかった。帝国劇場は場所によって音圧とかがわかるから、見る場所で感じが変わるのかもしれないが。 屋比久さんのエポも好きです。



●マリウス 「内藤大希」さん
内藤大希さんのマリウスは、何回も見て居るので、安心して見れるし、最近では、一番マリウスに合う気がするねぇ。6月2日の竹内將人さんのマリウスが違和感が多かったので、なおさらああ、マリウスだという感じがするのよね。

※竹内將人さんの演技などが悪いわけでは無く、私がイメージして居るマリウスと違うだけです。竹内さんもすてきな演技をしています。


●テナルディエ 「斉藤司」さん
前回(2019年)の時、トレンディーエンジェルの斎藤司さんがレミゼに?と言うのが正直な感想でした。ただ、2019年はチケットが取れず、斉藤さんのテナルディエを見ることが出来なかったので、今回は、六角精児さんのテナルディエ同様楽しみにしていました。

で、結果ですが、予想を裏切りました。素晴らしいテナルディエ。 
テナルディエは悪者なんだが、不器用で憎めない部分も多く、ある意味難しい存在だが、それを斉藤さんなりに見事にその部分を出して居る気がしました。
歌も思っていた以上によかったし、笑わせる部分はきちんと笑わせる。で、怖い部分はきちんと怖さを出して居る。
ここ数年のテナルディエは駒田一さんのイメージが強く付いてしまった自分にとっては、このテナルディエは、また良い感じのテナルディエなので、こんどは森公美子さんとのコンビで見てみたいです(今年はチケットの関係で無理ですが)


●マダム・テナルディエ 「樹里咲穂」さん
5月に見た時は、きれいすぎるというイメージだったが、今回はちゃんとしっかりしていた感じが。
宿屋の最初のシーンは、少し怖すぎるイメージもあるが、それ以外は斉藤さんとのコンビもよく、前回とは違う印象でした。


●アンジョルラス 「相葉裕樹」さん
声が高く感じる相葉さんも、今回はそこまで声の高さは気にならず心地良い。今年は2回目だが、どちらもそれを感じる。
相葉さんのアンジョも何回も見て居るから、だんだん相葉さんのアンジョにも慣れてきたと言うことかなぁ。



 先にも書いたが、とにかくこの日のレミゼは、舞台上も客席の空気も、何もかもここち良かった。座席は中列とちょっと座席の質は下がるが、舞台から離れているものの、自然と舞台全体が見えて、遠すぎず、近すぎずの感じが実は良い。まぁここ数年中列で見ることが増えたからなおさらなのかもしれないが。

と言う事で、今年のレミゼ3回で、丁度折り返し地点となりました。
残りのレミゼも楽しみです。
あとは、無事、全部見れますように祈るのみ。

 



レミゼを最後まで見られるのは、神のみぞ知る。