どうもこんにちは。

今これを書いているのは夜の9時過ぎ。

今日は一日お休みです。

日中は暑くて、最高気温は28℃まであがりました。

6月にはいると、時期的にも不安定な日々が続くのでしょうかね。


(読書)

さて、今日はこちらを読み終えました。

グロテスク/桐野 夏生
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名門Q女子高に渦巻く女子高生たちの悪意と欺瞞。

「ここは嫌らしいほどの階級社会なのよ」。

悪魔的な美貌を持つニンフォマニアのユリコ、

競争心をむき出しにし、孤立する途中入学組の和恵。

ユリコの姉である“わたし”は二人を激しく憎み、陥れようとする。

圧倒的な筆致で現代女性の生を描ききった、桐野文学の金字塔。


…桐野氏の著作を読むのは、『顔にふりかかる雨』に続いて2冊目ですね。

『OUT』で有名になった作家さんです。

2段組みで500ページを超す分量だったので、3日間ほどかかりました。

分量の重たさに負けないくらい、内容も重たいものでした。

僕は一応(笑)男なので、以前読んだ『天使の代理人』の時のように、

どこか客観的にこれを読みました。

あぁ、女の人って大変だなぁ…という感じで、

どこか別の場所、別の世界のお話ですね。


おそらくこれを女性が読んだら感想や印象は全然違うと思います。

美しい容姿に生まれた妹と、自分の醜さを責め続ける姉。

物語はこの姉の手記がメインで展開されます。

実際に起きた事件、「東電OL殺人事件」をベースにして、

妹や友達の日記や手記、そして犯人の中国人の手記なんかも織り交ぜて、

美しく生まれるのと醜く生まれるとではこうも差があるんだ、

そして生まれた土地が違うだけでこうも貧富の差があるんだ、

というのを知らしめられた作品でした。


おそらく、姉と妹、主人公の友達といった、女性側の手記だけでは多分物足りなかったと思います。

女の世界の階級争いばかり書かれて居る中で、

殺人犯人である中国人の手記を挿入する事で、

物語により重みが増したと思います。

この中国人の手記も壮絶で、

貧乏な村に生まれ育った彼は妹と一緒に中国の都会へ、そして日本へ上陸するまでの記録が書かれているのですが、

特に列車のシーンは印象的でしたね。

列車のトイレの前にヤクザが立って、1回につき500円を取ったり、

長時間の旅になるのでトイレはもちろんですが水も飲みたくなりますよね。

同じくこれも1杯500円と、何をするにもお金なんだ。ということを主人公はこの小さな電車の中で知る事になるんですよね。

そこから中国人もしたたかになり、こんな世の中をどう渡っていくのか、だんだんと自分の身をもって、

高い授業料を払って覚えていく事になります。


…こんな感じで途中加害者側のエピソードも入りますが、

終始女性の世界が描かれます。

『嫌われ松子の一生』が好きな人であれば楽しめるかなと。

妹と、その同級生が娼婦になり、まさか自分はそうはなるまいと手記につづっていた主人公。

最後の展開のやるせなさが印象的でした。

最後に彼女が抱かれたのは、「彼」だったのでしょうか?


今日はこんな感じですね。

それでは、また明日…。