どうもこんにちは。

今これを書いているのは朝の6時半過ぎ。

今日も仕事を終えて、帰ってきたところです。

今夜行って、明日はお休みですね。

帰りは少し寒かったけど、昨日が暑すぎた所為もあるでしょうね。

おかげでほんのちょっぴり風邪気味で仕事してました。(笑)

安定したお天気が続くと良いですね。


(読書)

さて、今日まででこちらを読み終えました。

魔術はささやく (新潮文庫)/宮部 みゆき
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それぞれは社会面のありふれた記事だった。

一人めはマンションの屋上から飛び降りた。二人めは地下鉄に飛び込んだ。そして三人めはタクシーの前に。

何人たりとも相互の関連など想像し得べくもなく仕組まれた三つの死。

さらに魔の手は四人めに伸びていた…。

だが、逮捕されたタクシー運転手の甥、守は知らず知らず事件の真相に迫っていたのだった。

日本推理サスペンス大賞受賞作。


…宮部氏の著作を読むのはこれが『火車』に続いて2作目ですね。

『火』では借金によるカード破産、他の人物に成り代われることの簡単さを描いた物語でしたが、

今回のお話は催眠、交通事故、泥棒、万引き、サブリミナル効果、デート商法などなど、

さまざまなネタを扱っています。

宮部氏がこれらについてかなり取材をしたんだろうな、というのが読んでいて解りました。


物語はある女性が自殺をする所から始まります。

そして、相次ぐ謎の自殺死。

これには関連性があり、その謎をつきつめていくうちに、とある事実が発覚するのですが…。

主人公は16歳の少年・守。

彼は幼い頃に父親に失踪され、(会社のお金を横領したという疑い)それに後追いをするかのように母親とも死別してしまいます。

そして今は母親の姉の家に居候している身なんですよね。

小さい頃から、周りから「泥棒の子供」だと言われ、あまり楽しくない少年時代を送っているんですよね。


そんな中、同居している母親の姉の夫、つまり伯父さんがタクシーで事故を起こしてしまうんですよね。

(自営業でタクシーをやっている)

その轢いてしまった相手というのが、連続して起きている女性の自殺とも思える事件の3件目となってしまいます。

伯父はとある人の証言で釈放され、一家にまた平穏が戻ってきたかと思いました。

ただ、守だけはそんな気分にはなれず、この事件を自分になりに調べていくことになります。


彼は小さい頃、「おじいちゃん」から教わった鍵開けテクニックなどを駆使しながら、

被害者の家を捜索したり、

その自殺者の共通点を見出そうとしていきます。

そこで浮かびあがった共通点は、被害者全員が○○であったということ。

自殺かと思われていたそれぞれの事件も、実は○○が○○○を使って○○していたこと。

そして守の父親の過去、そしてこれまでの真相が全て明らかになります。


…ミステリーというよりは、物語としてとても楽しめたお話でしたね。

16歳の主人公が高校生で、鍵開けテクニックを持っていて、顔もかわいいときているので、(笑)

ある意味ライトノベル的な感覚で読めました。

物語に出てくるキャラクターもアニメ、マンガに出てきそうな、想像しやすいキャラが多かったです。

黒幕もなんだか悪役っぽい感じでしたし。(笑)

宗田理の、『ぼくら』シリーズが好きな人なら楽しめると思います。

16歳の少年のハードボイルド。といった感じですね。

もちろん、そこまで渋い感じではなく、時折クラスの女の子に甘えてみたり、

(この作品の中で僕が一番好きなキャラクターです 笑)

不良ぶってクラスのいじめっ子を脅してみたりと、16歳らしい一面を持っていて、そこがとても好感を持てたし、

主人公に感情移入して物語を読むことが出来ました。


父親の真相を知ったとき、少年はある決断を迫られるのですが、

その葛藤しているシーンが一番印象的でした。

人を許す、赦すっていうのはどういうことなんだろう?贖罪ってなに?

という疑問を必死になって考え、迷っている守の姿が印象的でしたね。


…というわけで、ミステリーとしては『火車』に軍配が上がるけど、

物語としては『魔術』が面白かったです。

読みやすいので、普段読書をしないけど何か読んでみようかなっていう人でも楽しめると思います。


今日はこんな感じですね。

それでは、また明日…。