どうもこんにちは。

今これを書いているのは朝の11時過ぎ。

今夜から仕事です。

外は雨ですが、夜にはやむとの予報なので、それを信じてこれを書いたら寝ます。(笑

天気の影響もあってか今日の最高気温は8度。

これを境に明日からまた寒くなりそうですね。


(読書)

さて、昨日から今さっきまで夜通しかけて読み終わりました。

ハードカバーで上下2段の600ページ弱でしたが、先が気になりページを読む手が止まりませんでしたね。

というわけで、そこまで夢中になった本はこちら。


ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫)/中島 らも
¥510
Amazon.co.jp
アフリカにおける呪術医の研究でみごとな業績を示す民族学学者・大生部多一郎はテレビの人気タレント教授。
彼の著書「呪術パワー・念で殺す」は超能力ブームにのってベストセラーになった。
8年前に調査地の東アフリカで長女の志織が気球から落ちて死んで以来、大生部はアル中に。
妻の逸美は神経を病み、奇跡が売りの新興宗教にのめり込む。
大生部は奇術師のミラクルと共に逸美の奪還を企てるが…。
超能力・占い・宗教。現代の闇を抉る物語。
まじりけなしの大エンターテイメント。
日本推理作家協会賞受賞作。
…画像は文庫版です、
文庫版の方は3冊に分かれて出版されているみたいですね。
物語も3部作に分かれているので、そういう意味でも読みやすいかもしれません。

僕は中島らも氏というと、エッセイストっていうイメージが強く、こうした物語を書いていたんだ、

というのに最初驚きました。

彼に関するwikiを見ると、色々な著名人と交流があったり、

「大麻を広めたい!」と広言していたり、バンド活動やコピーライターなんかもやっていて、

非凡な人だな、と思いました。


さて、物語の方ですが、先にも書いたように大きく3部に分かれていて、

1部はオオウベ教授の妻、逸美が新興宗教にのめり込む話、

超能力vsそれをインチキだと見抜くTV番組での話が中心ですね。

大まかに言うと登場人物紹介。といったところでしょうか。


んで2部は物語のメインとなる、アフリカ行きのお話です。

教授がもう一度アフリカに赴き、(今回はTV番組の収録。という形で)

意外な人物との再会、呪術とは何か、そして呪術者との戦いが描かれます。


3部はクライマックスで舞台はまた日本に戻ります。

呪術者との最後の戦い、洗脳催眠が大きなテーマとなり、

物語は結末へ向かいます。


…非常に面白かったので、ネタバレはしたくないので(良い意味で)上記の紹介だと

全然この本の面白さについて書けていません。(笑

少なくとも、お休みの夜にぶっ通しで読めただけの面白さはありますね。


超能力や、その超能力にトリックがあるかないかを見極める奇術師、

新興宗教など、サブカルチャー的な要素が第1部のメインなんですけど、

この本が発刊されたのは1991年。

もう中島氏はこの時からインチキ新興宗教について言及していたんですよね。

世の中を騒がせた例のなんとか真理教をもちろん思い出しました。

物語の中にも「空中浮遊」だの「イニシエーション」なんていう言葉が出てきたりして、

どこもやっている事は同じなんだな、と思いました。


そして、超能力と手品、奇術のトリックの対立も物語の中で描かれているんですが、(TV番組として)

この超能力の使い手(笑)の名前が「清川」なんですよね。

確か、大昔「超能力少年」として名を馳せた「彼」もそんなような名前だったような…。(笑

それら全てを「簡単なトリックだよ」と見抜く奇術師の名前は、「Mr.ミラクル」

これはあの有名な手力の人でしょうね。(笑


んでそのTV番組にゲスト出演していた教授が、

視聴率を稼ごうと目論んでいたディレクターの指示の元、

アフリカでドキュメンタリー番組を作ろう!ということでアフリカ行きが決まるんですよね。

そこから第2部の始まりなんですけど、あらすじや話の紹介はここまでにしておきます。

ここから更にまた面白くなっていきます。


…超能力、奇術、呪術、まじない、新興宗教、サブリミナル効果などなどちょっと怪しい胡散臭いもの。

そのあたりのジャンルが好きな人なら、間違いなく楽しめるお話だと思います。

アフリカの暮らしや風俗なんかも詳細に書かれていて、作者の取材の深さもうかがわれました。

そして、エンターテイメント小説としてはかなり高い位置にあるのではないかなと思います。

登場人物のキャラも立っていて、台詞の1つ1つに、読者を楽しませようという心意気が見られますね。(笑

物語全編通して、あまりシリアスな雰囲気では無いですし。

分厚くてやたら長いのにスラスラと読めたのは、その辺の読みやすさも手伝ったかもしれません。

でもやっぱりページを読む手を早めたのは、物語そのものの面白さですね。


MMRっていう漫画があったんですけど、(なんだってー!?でお馴染みのw)

あれといったらノストラダムスがまず思い浮かびますよね?

でもMMRはそれだけじゃなくて、

「ミステリーサークルを追え!」「宇宙人は実在する!?」

みたいなこともやっていて、その1つに

「超能力者は本当に居た!」みたいなお話もあって、それが凄い好きだったのを思い出しました。

(ちなみにその回にはあの超能力少年が出てきます)


そして、これもまた漫画の話ですがマガジンで昔、

「MAYA~真夜中の少女~」

っていう、人の「死の未来」がみえてしまう超能力少女の漫画があったんですよね。

そこでも超能力者と科学者の対決なんかもあったり、超能力vs新興宗教の話なんかもあって、

こちらも凄く好きだったんですよね。


というわけで、範囲はかなり狭いですがこの2つの漫画好きだった人はかなりオススメです。(笑

それでなくても話は結構映像的なので、普段本を読まない人でも楽しめると思います。

最後まで読者を飽きさせない展開で、

これがエンターテイメント小説か。というところですね。

結末はある人物の覚醒があるのですが、

その辺りも良くも悪くもエンターテイメント(笑)でした。

読後感は良かったですけどね。


僕は超能力はもちろん無いし、手品なんかも出来ないけど、

この本を読んで「それっぽいことなら出来るかも」と思いました。(笑


例えば、(この本に書いてあったことだけど)

ある1人の長い間実際に遭っていない友人がいたとして、

手紙等々で「実は俺はもう結婚して奥さんが居るんだ」と知らせておいて、

久しぶりに自分の家に友人を呼んで再会するとしますよね?


んで再会時に、

「実はもう奥さんは死んでしまったんだ」と言うとします。

そして友人が、

「今夜は泊まるよ」

ってことになって、真夜中ふっと目を覚ましておぼろげな意識の中で窓の外に立つ

奥さんを見たら、

「げぇっ!!」

ってなりますよね。(笑


…もちろん奥さんは実は生きていて、夫婦揃ってのちょっと不謹慎なジョーク。なんですけど、

そうやってネタバレされたら凄く下らなくて簡単なトリックほど、

人は騙されやすいんですよね。

思い込みとか、本来ある常識っていうのは結構頑なものです。(笑


というわけで、こうしてまた面白い本を読めてよかったです。オススメです。

今日はこんな感じですね。

それでは、また明日…。