公立園の昨年の卒園式です。


園の遊戯室で卒園証書授与式がありました。

コロナ禍なので簡略化されこどもの歌もなく、こども達が退出したあとは、事前に担任の先生たちが編集してくださったビデオ鑑賞がありました。


その後、保護者は園庭に出て、卒園対策委員会が主導で先生への花束贈呈の時間となりました。


わたしはPTA会長だったので謝辞として

原稿を用意し、3分半ほどのスピーチをしてこども達と「ありがとうございました」と言ってお辞儀をして会を締めくくりました。


一年がたち、もう誰も覚えていないと思うので、参考になるかわかりませんが記録としてこちらに原稿を貼り出します。



振り返りますと、二年前の春、○○園に入園し、○○組に集まったこども達も、送り出す親も毎日がチャレンジでいっぱいでした。一緒に過ごすうちにお互いが大切な仲間になり初めての発表会の合奏と劇では立派な姿を見せてくれて感激しました。

それから、突然世界全体が変わるとは予想もしていませんでした。

人と人との距離をとることが求められ毎日の報道に心が押しつぶされそうな日々が始まりました。

休園中は親子でどう過ごそうかとあれこれ考える毎日でしたが、先生方からは楽しめる教材を家までお届けいただき電話でも気遣いをいただきました。登園が始まると、先生方は、わたし達の健康と命を守るために非常なプレッシャーを与えられながらも、笑顔を絶やさず工夫を尽くして働いてこられました。

推しはかれないほどの努力と労力であったと思います。

わたくしども親も不完全で、うっかり持ち物を忘れ、時に勘違いをし、必死で働く先生達への協力が不十分になってしま

う事がありました。

それでも、辛抱強く接してくださり、子育ての悩みに耳を傾け、ひとりひとりに向き合ったお世話と指導を続けてくださいました。お迎えでは毎日写真付きで今日の活動を知れる事、こどもから今日は何が楽しかったか聞くのも嬉しい時間でした。

残念ながら人の幼い時の記憶は段々と薄れてしまうものです。それでも、先生方からいただいた愛あるお世話と教育、また家族からのできるだけの愛情を心と体いっぱいに蓄えて、こどもらしく楽しみ、愛され、守られた経験は、後に強い心の土台となって、将来苦しい事があってもそれに耐えて生き抜くための支えのひとつとなるだろうと思います。

これからもこどもたちがたくましく成長し、先生方のように分け隔てなく人に愛情を示せる強さをもって幸福に生きていって欲しいと願います。

 

以上