第11話
とりあえず大野新道(国道227号)の脇の歩道を快調に滑りだしました。
最初のうちは無我夢中でしたので、よく覚えていませんが、
とにかく国道を走る車の運転手の
「なんじゃ こいつ!?」的な視線が痛かったのだけは
よく覚えています。
そんなこんなで、約11Kmくらい滑ったところの
おそば屋さんの駐車場がいい感じだったので、
ちょっと失敬して一休みしました。
そこで座って自販機で買った缶ジュースを飲んでいると
さすがに珍しいのか
そば屋の店主らしい人が出てきて声をかけてきました。
そば屋オヤジ 「兄さん! 何してるの? どこまで行くの?」
自分 「札幌!」
そば屋オヤジ 「何! さっ、ぽ、ろぉ~!!!!!」
「それでかぁーーーー!」
… その後の会話はよく覚えていませんが、とにかく驚いていました。
(あたりまえか。こんなバカはそうそういないもんなぁ。)
でもこのオヤジさん、
僕を小バカにすることもなく
真面目に話をしてくれました。
いろいろな話を少しして、
とにかく大激励をもらいました。
「頑張れよぉ!」
昼時ともあって、店も忙しいようで
そそくさと店に戻っていきました。
この旅、第一応援者(かな?)は、
理解のあるいい人だったので、よかったです。
よしよし、幸先いいぞぉ。
そして、少しの休憩で活力も戻ったところで
再スタートしました。
「んじゃぁ 行きますかぁ!」
しばらく行くと(3Kmくらい)
国道5号線(大沼国道)にでて
いきなり本日のヤマ場の
大沼国定公園までの
長~い上り坂を上ることになります。
ちょっと楽しそう、
でも、不安…
いきなりで大丈夫かなぁ…。
つづく