今日のBGMはこちら下矢印

玉置浩二さんの「田園」ですルンルン

 

 

 

 

「病院の先生は、検査データを見てるだけや。

 データを見て、いいとか悪いとか言うだけや。

 でも、あの先生はええなぁ。

 この前はな、『青空診療や』言うて、

 外で診てもらったんや。

 一緒にガリガリ君食べてな。

 俺よりずっと若いけど、

 精神的にはずっと大人やな。

 やっぱり、命預けるなら

 あんな先生がええなぁ。

 よお、話も聴いてくれた。」

 

 

今までは、病院への通院と

ザイタク医療を並行してきたお父さん。

これ以上の化学療法はできない、

ということで、通院は終了となりました。

 

先日の訪問診療の際、

お部屋のエアコンの修理中だったため、

庭先での診察だったそうです。

その時のことを、話してくださいました。

 

お父さんは、庭先にある椅子で

景色を眺めながら、たばこを吸うのが、

毎日の日課です。

きっと一番落ち着く場所と、

時間なのだと思います。

家の前には、田園風景が広がっています。

 

 

「病院は朝7時半から行って、

 終わるのは昼や。

 先生は俺の体なんて見ていない。

 いつも検査データを見るだけや。」

 

以前からそんなお話を

何回もされていました。

 

それでも、治療を受けたいと思い、

長いこと通院してきたのです。

それが、ザイタク医療に切り替わり、

検査データを見るのではなく、

自分の話を聴いてもらえている、

と感じているようでした。

 

住み慣れた自宅の、

居心地のいい場所で、

ゆっくり先生と話ができる。

 

こんな環境でお話をすると、

患者さんもリラックスできるので、

心の内を話してくださることも

多いのではないかと思います。

 

これがザイタク医療のいいところだと

思っています。

 

 

何もうばわないで

誰も傷つけないで

 

幸せひとつも

守れないで

 

そんなに急がないで

 

そんなにあせらないで

 

明日も何かを

頑張っていりゃ

 

生きていくんだ

それでいいんだ