22,23日、ミャンマ-問題を担当している国連のガンバリ特使がミャンマ-を訪問、軟禁中のアウンサン・ス-チ-との会談を求めたが、ス-チ-はこれに応じな­かった。
 ス-チ-は、国連の対軍事政権外交を信用していないのだ。
 5月に訪問した国連事務総長も、軍事政権側との会談では、サイクロン被害者救援を受け入れるよう説得しただけで、国民民主同盟を排除した新憲法の国民投票問題に­は触れなかったことが、国連不信の最大の理由だと思われる。
 1990年の総選挙で大勝したにも拘わらず、これを無視して政権の座に居座ったまま、軍事政権容認、民主化を求める政党排除の内容を持つ憲法を、不正な国民投票­で成立させた軍事政権に対して、きちんと対応できないような国連外交に、ス-チンが失望するのは当然であろう。
 米国は、新たに、軍事政権を非難する決議案を国連に提出するというが、これには軍事政権に肩を持つ、中国、ロシアが反対する構えだ。
 ミャンマ-のガス田資源しか見えない人権無視の中国のやりそうなことである。