さて、前回までで「営業利益」を解説いたしました。
今日は経常利益を見ていきます。
損益計算書だとこの部分です。
経常利益の次に来るのが
営業外収入と営業外費用です。
例えば、会社が活動していく中で、
営業活動とは直接関係のない活動があります。
こうした営業活動以外の活動から生じた
収益と費用がそれぞれ「営業外収入」と「営業外費用」となります。
例えばお店をやる際に、
金融機関からお金を借りていれば支払利息が発生します。
これは「営業外費用」となります。
また、金融機関にお金を預けていたら受取利息が発生します。
これは「営業外収入」となります。
会社で株式を所有していれば
「受取配当金」がありますが、これも「営業外収入」になります。
そして、「営業外収入」と「営業外費用」の
後にくるのが「経常利益」です。
「経常利益」は「営業外収入」から
「営業外費用」を差し引いたもので「ケイツネ」とも呼ばれます。
この「経常利益」は会社の通常の活動で
稼ぎ出す力をあらわします。
例えば、営業利益がほぼ同じパン屋さんがあったとします。
この時、経常利益に差がある場合は、
借入をしていれば利息を支払うので経常利益は下がりますし、
投資をしていれば配当金をもらうので経常利益は上がります。
このように、「経常利益」は会社の営業活動に加えて、
借入の有無についての資金調達力や
投資活動による資金の運用力をひっくるめた、
会社全体としての稼ぐ力がわかります。