今日は販売費及び一般管理費の代表選手の1人

減価償却」の説明をしたいと思います。



減価償却とは固定資産の購入価格を

利用期間に応じて費用化することを言います。



つまり、例えば2,000万円の工場を購入しても

損益計算書で2,000万円が全額計上されることはありません。



ここであなたは、

「なぜお金を支払ったのに費用にならないの?」

「なぜ利用期間にわたって費用化するの?」

と思ったかもしれません。



ここで理解を深めていただくために

会計の考えのお話をいたします。



損益計算書の売上などの収益項目や

仕入などの費用項目は

お金の入金や支払いのタイミングで

損益計算書に計上されるわけではありません。



これは「発生主義」という考えに基づいて

収益と費用が計上されているかななんです。



では、「発生主義」とはどういう考え方というと

例えばパンを販売した時点で売上を計上したり、

パンの原料である小麦を使用した時点で

費用を計上します。



このようにお金の入出金がなくても

発生主義で認識された収益や費用が

損益計算書に計上されるのです。



そして、この減価償却も

発生主義の考えに基づいて計上される費用になります。



先ほどの例えで2,000万円の工事を購入した場合、

この工場は使っていくうち

価値が減っていきますよね。



その価値が減少していくことを捉えて

費用が発生したと考えるんです。



ただし、実際にどれだけ価値が減少するかなんて

わかりませんよね。



そこで固定資産の利用期間という

耐用年数」が法律によって定められています。



建物ですと耐用年数が39年に該当するものが多いですね。

つまり、2,000万円で購入した工場は

39年間で減価償却していくということになります。



本日は販売費及び一般管理費の

減価償却」についてお話いたしました