こんにちは。 『ギリシャ・東欧の食と文化発信』の鈴木裕子です。  


グルジアでは「お客さまは神さまからの贈りもの」という表現があるように、ホスピタリティーでは有名な国だと聞いていましたが。

今回の旅行ではそれを身をもって経験することができました。


旅行中、ずっとドライバーをお願いしていたシャルバさんからランチに誘っていただいたのは4日目のことだったでしょうか。


その日の目的地の近くに叔母さんの家があるから、ランチをそこで食べないか?という申し出をいただいたんです。

旅行中に現地のお家で食事ができるなんて、そんなに嬉しいことはありません。

みんなでワクワクしながら喜んでシャルバさんからの叔母さんの家に訪問しました。

マカさん、というのが叔母さんの名前。

街からは大分離れた田舎町にマカさんの家はありました。


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お庭には畑や樹木があって、自給自足の生活のようです。

私たちが到着した時には、もうテーブルの上にはいっぱいの食事が用意してありました。


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自家製のパン、野菜、漬物、チーズにヨーグルトなどなど。

決して豊かだとは言えない田舎の生活だとは思いますが、その食卓の豊かなことといったらありませんでした。

そして、ひとつひとつの料理が美味しい!新鮮な素材を使って、心を込めて支度してくださったからなのでしょうね。

特に、イチジクのコンポートは最高に美味しかった。

ワインはもちろん、自家製です。

田舎には仕事がないため、ご主人や子供たちは街に出稼ぎに出ていて、村に残っているのは女性だけなのだそうです。

「だから寂しいのよ」と言っていたマカさんですが、その笑顔はおおらかで優しくて。

楽しいおしゃべりに時間はあっという間に過ぎてしまいます。

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最後にお庭で飼っている鶏や兎、生えている草や木の説明をしていただき、自生のクルミの木で採れたクルミをお土産としてくださいました。

いまでもマカさんの暖かいホスピタリティーと笑顔が強く心に残っています。


最後までお読みいただきありがとうございました。
こんにちは。 『ギリシャ・東欧の食と文化発信』の鈴木裕子です。  


グルジアの料理はどれも美味しいのですが・・

その中でも代表的なものの一つに『ヒンカリ(Khinkali)』というものがあります。


一言でいうと、巨大小籠包!

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この大きなダンプリングをグルジア到着後、初めてオーダーした時の話し。

もともと小籠包、餃子にはめがない私たちですから、旅行に行く前から食べる気満々でした。

到着後、初のランチでさっそく


「お腹もすいてるし、ヒンカリたくさん食べちゃう?」


ということで、「ヒンカリふたつ(餃子2人前、みたいな感覚で)お願いします!」と、きっぱりオーダー。


それに対してウエイトレスさん「ホントにふたつ??」とけげん顔。


メニューに写っている写真には、一皿に10個くらいのヒンカリが乗っていたので、頼みすぎかなー?とは思ったんですけど(笑)


でも、気持ちはすっかりヒンカリ大食いモードになっていた私たちは、どんなにお腹が膨れても食べるぞー!と意気込んでいました。

いくつか他のお料理が運ばれてくるうち・・

やってきました、ヒンカリ!


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ふたつ・・💦


そりゃ、「ホントにふたつですか?」って聞かれるわけですよね・・




最後までお読みいただきありがとうございました。
こんにちは。 『ギリシャ・東欧の食と文化発信』の鈴木裕子です。  

みなさん、昔大ヒットした「百万本のバラ」という歌をご存じですか?

貧しい画家が旅芸人に恋をして、彼女の泊まったホテルの前に百万本のバラを敷き詰めたのだけれど、その恋は叶わなかった・・という歌詞。


実は、この歌の題材となったのはグルジアの画家『ピロスマニ』なんです。

ピロスマニ??? 誰??? でしょうか💦


ピロスマニはグルジアのカヘティ地方の貧しい家に生まれました。

歌のとおり生涯を貧しいまま終えた画家なのです、その生涯を通して絵を描き続けていました。


独自の画風は味わいがあり素朴でなんともおおらかです。


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ただ残念なことに、この画風の絵が世間に認められたのは亡くなった後でした。

今でもカヘティにはピロスマニの生家があって、その近くには記念館もあります。


そしてピロスマニの銅像も。

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日本でピロスマニ展が開かれたら嬉しいですね。


最後までお読みいただきありがとうございました。
こんにちは。 『ギリシャ・東欧の食と文化発信』の鈴木裕子です。  


今日はグルジア独特の食べものの一つ、『チュルチヘラ』についてお話しします。


旅行に行く前からテレビや写真で観てはいたものの・・・

いったいどんなものなのか?どんな味なのか??美味しいのか???甘すぎる????

などなど、?マークいっぱいだったのがこの食べものです。

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 町のいたるところで売っていて、この独特な形と色が観光客の目を引きます。


さて、これはどんなものかというと。


胡桃にヒモを通してつなぎ,小麦粉を葡萄ジュースで溶いたものをかけて固めただけというシンプルなお菓子。


お菓子ではあるんですけど、その発祥は軍隊のための保存食としてできたものだそうです。

なるほど、胡桃、ブドウ果汁、小麦粉からできているんですから栄養満点ですね💯


恐るおそる食べてみたところ・・

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これがなんとも美味なのです❗️

甘みはブドウからのものだけで甘すぎず、胡桃やヘーゼルナッツの苦味との相性も抜群!

お菓子としてお茶やコーヒーと一緒に食べても、ワインのつまみとして食べてもイケるスグレモノ。


いま思い出しても『また食べたいー!』と思える一品でした❤︎



最後までお読みいただきありがとうございました。
こんにちは。 『ギリシャ・東欧の食と文化発信』の鈴木裕子です。  


グルジアはかつてロシア帝国の一員でした。

ロシア帝国に併合された頃、グルジアからロシアにつながる山脈越えの道路が開通し、現在も『グルジア軍用道路』と呼ばれて使われています。

軍用としてだけではなく、文化交流のために重要な役割を果たした道でもあったようですね。


トビリシから北に157キロ、ロシア国境まであと10キロ弱、車で5時間くらい行くと『カズベキ』の村があります。

ここからさらに山に登ると、頂上に見えるのはグルジア正教の『聖サメバ教会』。

標高2170mのクヴェミムタ山の山頂に14世紀に建てられました。

宗教弾圧があったソビエト時代にはその弾圧から遺物を守るため、グルジア各地の教会のイコンやムツヘタのジュヴァリ聖堂の木製十字架まで、大切な聖遺物が一時的にここで保管されたそうです。



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背後に見えるのはカフカス山脈。

ムツヘタ村からこの山頂までは4WDの三菱デリカに乗り変えて、山道を登らなければなりません。

観光客用に揃えられている何十台ものデリカ!

こんなに多くのデリカを見たのは初めてです。

そして、デリカでなければはならない理由は乗ってすぐに分かりました。

ありえないほどデコボコで舗装なんてされていなく、盛り上がった木の根をズンズン乗り越えてすごいスピードでガンガン登るんです!

しかも、右側は崖・・・


だけれど、その恐怖心もなんのその。

この景気が目に入った途端になんとも言えない感動に包まれてしまいます。

 
広大な自然と歴史。

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ここも忘れられない場所となりました。



最後までお読みいただきありがとうございました。