元バンダイの山科誠氏が動画検索の新事業をスタート | ☆___________「財界」日本経済を斬る!!!

元バンダイの山科誠氏が動画検索の新事業をスタート

「グーグルは〝文字検索〟で成長しましたが、わたしはグーグルの次にくる〝動画検索〟をやろうとしています」



元バンダイ社長の山科誠氏が、Long Tail Live Stationという会社で、動画配信と動画検索の事業をスタートした。文化財としても貴重なフィルムが手つかずのまま放置され、劣化していることから、それらのフィルムをデジタル化してアーカイブにし、動画検索可能な状態にするという。



「フィルムのデジタル化はタダでやりますから、フィルムの貸し出しを断る企業はありません。またフィルムをデジタル化することで新たな権利が発生するので、著作権の問題も清算できる」という。



だが、フィルムをデジタル化するには費用がかかる。その費用はどうするのか──。



「株式を公開しているので、第三者が株式を買えるようになって」おり、現在、出資者を募集中という。ここには、山科氏の事業家としての哲学があり「個人の金でやるのは商売ではなく、企業でもない。やはり第三者の資本家が投資して、事業をするのが本来の株式会社であって、それで今、株式を公開している」のだと株式公開の理由を語る。



コンテンツのデジタル化を引き受けることで、動画検索企業としての地位確立と動画配信事業の活性化を図る山科氏。これから動画検索の時代がくることは間違いない。山科氏のように、第三者がアナログデータのデジタル化を無償で引き受ければ、動画配信市場も、また新たな展開が期待できるかもしれない。