👳名古屋弁は難しい


 昨夜、YouTubeを観ていたら、〔名古屋弁〕について語り合う番組が出て来た。

 名古屋が江戸時代に徳川家康によって、今で言うところのニュータウンのように作られ、街が碁盤の目のように整備され、武士、商人、職人などと住み分けられ、そこに、尾張の民衆だけではなく、三河や伊勢(三重)、京都などからも流入して来た人たちによって名古屋弁が作られていったようなのだ。

 例えば、否定を意味する
・いけない
という言葉と、
・あかん
という言葉が重なって、
・いかん
になり、更に、
・かん
になったようだ。

「してはいけない」(関東)
「したらあかん」(関西)
(「してかん」(名古屋)
という具合で、名古屋弁は、かなり省略するようだ。

 そして、面白いことに、名古屋弁の母音は八つあると言う。

・ 「お前さん」、「男前」は
・「おみゃぁさん」、「おとこみゃぁ」
になるけれど、「神宮前」は「じんぐうまえ」と言う。

 「こちらへいらっしゃい」というのは
「こっちへいりゃぁせ」
と言うが、最近の若い人は
「こっちこやぁ」と言うらしい。

 「~ですね」は
「~だなも」という上品な言い方や
「~だがや」
という少し下品な言い方もある。

 以前、名古屋の商工業者の人たちと東京に行った時、ある駅に着いた時、電車の中から大きな声で
「ここ世田谷だがや!」
と叫んだ男がいて、ちと恥ずかしかった。

 他に、
「しよう」、「食べよう」、「行こう」などは、「う」を「まい」に替えて、「しよまい」、「食べよまい」、「行こまい」となる。

 この「まい」の使い方では悩まされた。
 この「まい」は否定の言葉で、「二度と行くまい」とか「二度と食べるまいと思った」などと使う言葉なのに、名古屋では、肯定的に促す言葉として用いられていたからだ。

 「ネコがニャーと鳴いた」という場合、
「ネコがニャーとにゃぁた」と、「にゃぁ」が同じように聞こえるが、実は、「鳴いた」の方は
「なゃぁた」と、文字では書けない微妙な違いがあるらしい。

 今日はこれまで!