👳脳と心、心と体の弁証法


 いまから記す内容には主題がない。
 気功の理論や技のようにまとまったカテゴリーとして整理されたものではなく、どう整理してよいか解らないままに、取りあえず保管しているような内容ばかりなのだ。

 「内容が無いよう!」と言った駄洒落でも言っておこう。

(一)
 脳の働きである思考や記憶、意志や意欲、欲望や喜怒哀楽の感情なども全て脳内での神経細胞間での電気信号の伝達や物質の放出などという物理的化学的反応によって行なわれている。
 脳という物質内の物理的科学的反応が心という精神的な活動を作り出しているのだ。

 肉体は解剖してみると、内臓や骨や筋肉、血管や神経などの物質の存在は確認できたとしても、生存状態での体内での生理学的な反応が解らないように、脳を切り刻んでみても、そこに記憶や思いや感情が含まれている訳ではないのだ。


(二)
 東洋医学は〔心身一元〕の立場を取っている。
 内臓の不調や筋肉、関節などの痛みがあって病院に行き、レントゲンや血液検査、尿検査などを受け、何の病気かを診断してもらい、処置を施してもらう。
 この間の医療行為に〔心〕の入り込む余地は無い。
 重大な病によって外科的内科的処置を施した後に「あとは患者さんの生きようとする気力に頼るだけですね」などという言葉が聞かれ、その段階になって初めて〔心〕が当てにされるのだ。
 しかし、誰もが知っているように、体調の不調の殆どは、精神神経免疫学やホリスティック医学でも明らかなように、過剰な精神的なストレスやストレスへの対処法の間違いによって引き起こされている。
 極端な言い方になるが、心の不安定が肉体の不調を作り出しているにも関わらず、処置は物理的な処置だけで、ヨガをしなさい、坐禅をしなさい、気功をしなさいというように、精神的な修行を奨める医師はまずいないだろう。
 勿論、ヨガや坐禅や気功においても、肉体的(物理的)効果を主にしている人たちもいるのだが…。


(三)
 イライラしている人を見た時、カルシウム不足だと聞いたことがある。
 また、精神的なうつ状態の場合、脳内セロトニンの分泌不足だと言う。
 或いは、精神的な満足や喜びの感情はドーパミンの働きだとも言うし、やるぞ!という思いはアドレナリンの作用だとも聞く。
 つまり、精神的な作用や感情も、脳内での物質の化学的反応によって引き起こされているのだ。
 心に働き掛けるヨガや坐禅や気功は、肉体的な働きによって、脳内の物質(ホルモン)の科学的反応を引き起こし、それによって心の安定やコントロールを作り出しているのだ。

 色々書いてきたが、上部構造は下部構造によって規定され、その上部構造が下部構造に働き掛けていくという基本的な考え方を大事にし、心と体、脳と心の弁証法的発展を理解して、僕の気功を通しての人間性の確率と精神的自由への模索と実践はまだまだ続いていく。