〔気功&ふぁんそんテクニック〕の全体像を把握しておこう。

🔵気功の習練法

 気功の習練法には次の五種類がある。

1、放鬆法
2、意守法
3、貫気法
4、採気法
5、練丹法
の五種類だ。
 〔周天法〕というのもあるが、その内容は〔貫気法〕でもあるし〔練丹法〕でもあるので、習練としては加えているが、分類としては入れてはいない。

 1の放鬆法は、体内、特に脊椎や手足の関節を緩める技として理解しておこう。

*2の意守法は、体内の緩みを体感する方法だ。
 自らの意思によって、思ったところの体内を緩め、体感できるようになるという、かなり習練のいる技である。

 3の貫気法は、体内の何処ででも気の感覚を巡らせられるようになる技だ。
 手足や胴体の中で、足からてへ、手から足へ、足から頭へ、頭から足へ、頭から手へなどの基本から、それを陰陽に分けたり、陰陽それぞれを三つに区分し、三陰三陽で巡らせたりと、体内を巡る経絡の総てで気を巡らせられるようになると、気功もグッと楽しくなる。

 4の採気法は、天の気、地の気、樹木の気、岩石の気など自然界の気を、頭頂部、胸板、腰、足の裏、掌などから体内に採り入れ、丹田に収めていく技で、生命力を補うには最高の技である。

 5の練丹法は、腹部内の気を練り込むようにして、命の根源的な力である丹田の気を強くしていく技で気功の習練は、ここに向かって習練を積み重ねていくと言っても過言ではない。
 これら五つの習練法の中身を表す漢字の一つずつを組み合わせ、〔緩感貫採練〕とし、この順序に沿って習練していくのが、最も早く確実に気功の技を身につけられるのだ。
 そこから、これを気功を学び深めていく手順として、愛情を込めて〔かんかんかんさいれん〕と呼んでいる。
 但し、これらの手順は、一つずつ確実にクリアしなければ次に進んで行けないかと言えば、そんなことはない。
 ある程度の感覚が出て、体感として確かめられるようになれば、次の課題に挑戦して行けば良いのだ。
 僕たちは、小学校の算数の勉強で、一つずつ100点を取ってから前に進んだ訳ではないが、卒業する頃には、一年生や二年生の問題は軽く出来たのではないだろうか。
 それと同じで、今は50点くらいしか体感できていなくても、次のステップを習練した後に、再び戻って実践してみると、70点、80点の体感が得られ、新たな感動を体感することだろう。
 この〔かんかんかんさいれん〕の手順に従って習練を積み重ねていくことにしよう。