👳若さとは何か
高齢者になった時に、若々しくいられるか、老いぼれていくかの分水嶺は、60才から70才くらいの暮らし方に掛かっているらしい。
何か楽しいこと、熱中してしまうことに向かって取り組んでいるか、一日中、ぼんやり過ごしているかの違いにあるらしいのだ。
会社員のように正規に働いている人が定年を迎え、その後にどんな生活を送っていくかに掛かっているようだ。
何をしてよいか解らず、何をするでもなく、〔濡れ落ち葉〕になっているか、成したいこと、成すべきことがあり、それに取り組み、イキイキと暮らしているかの違いにあるということだ。
肉体的には、確かに、老いを避けることは出来ないが、何かに向かって挑戦している人は、精神的に若く、その分、老化のスピードもゆるやかになるんだろうと思う。
定年のある仕事に就いていた人が、定年を迎えて、何もすることがないということほど空しくて悲しい人生はないだろう。
定年を迎える前の段階から助走を始め、定年を迎えると同時にスタートダッシュする、そんな感じが良いんだろうな。
この〔何か〕というのは、酒や飲食、遊興、金品の取得などといったような利己的、我欲的なことではない。
社会的に意味のある事柄や人間性を深めていく、そんな取り組みとしての学問や芸術、文化、スポーツなどのことなのだ。
人間性を高め、他人の役に立ち、他人に感動を与えられるような生き方、暮らし方が精神も肉体も若々しく保つ秘訣なのだと僕は考えている。
これは、高齢者だけの話ではないと思う。
年齢的に若者であったとしても、何かに向かって取り組んでいる者はイキイキとしているし、成すべきこともなく、、ふらふらしている物は、例え年令が若くとも、精神的には〔年寄り〕で、彼は早く老いていくだろう。