〔気功&ふぁんそんテクニック〕は自己管理の為の技である。
心身の緊張を緩和させ、心の安定を齎し、自分の能力を最大限に発揮できるようにして、人生を謳歌する為である。
従って、〔気功&ふぁんそんテクニック〕は人生の目的ではないのだ。
〔健康〕が、人生を豊かにしていく為の手段であり人生の目的ではないように、その〔健康〕、心身の健康を齎す為の手段である〔気功&ふぁんそんテクニック〕は人生の目的にはなり得ないのだ。
僕は、その〔気功&ふぁんそんテクニック〕を探究し、その成果を伝えることを目的に生きてきた。
それが僕の人生だと言って良いのだろう。
しかし、最初に述べたように、〔気功&ふぁんそんテクニック〕は人生を豊かに生きていく為の手段でしかないのだ。
〔気功&ふぁんそんテクニック〕の主たる内容である〔ふぁんそん〕し、上虚下実の自然体をつくり、丹田力を高め〔空の体感〕によって、執着を手放し、涅槃(ニルヴァーナ)の境地を得られるようになって来た今、僕は自分の人生の目的を見失っている。
〔気功&ふぁんそんテクニック〕には資格もランク付け(級や段)の基準も無い。
従って、その級や段の獲得は目的にはならない。
武術のように他との闘いによって自分の実力を世間的に明らかにする訳でもない。
ダンスや舞踊、楽器の演奏のように他人に感動を与えるようなパフォーマンスが出来る訳でもない。
そういう視点で言えば、ヨガの行者や禅僧と同じなのかも知れない。
〔気功&ふぁんそんテクニック〕は、あくまでも、自己管理、自己研修の為の手段であって、人生の目的ではないのだ。
さて、どうする。