介護事業所のMさんの車に乗せられ、僕たちはライトハウス生活情報センターに向かった。
視力障害者用の腕時計を買う為である。
センターの職員に、幾つかの腕時計を見せてもらう。
アナログ時計で蓋のガラスをパカッと開け、文字盤の針を触って見るものと、文字盤がなく、音で教えてくれるものがある。
値段を訊くと、触るものは13,000円で音の出るものは17,000円だ。
普通の時計のように文字盤があって、しかも音の出るものもあったが、それは、値段もグーンと上がって、72,000円円もする。
名古屋市から補助される金額は17,000円だと言う。
で、僕は、やはり文字盤があった方が好いので、パカッと開けるものを買うことにし、その見積もりをもらった。
生活情報センターを出た僕たちは、見積り書を提出するために中村区役所に向かった。
一週間ほどで、金券になっている許可書が自宅に送られて来るらしい。
今度はそれを持って生活情報センターに時計を受け取りに行く訳だ。
再来週になるだろうが、その時には、御礼を兼ねて彼とランチをしようと思っている。