あ~、寒かったーーー!!!!!

昨日と今日の出撃で残り8匹の残弾数だった活き餌のキスを全て使い果たし、ついに左衛門佐の今冬のヒラメ釣りが全て終了した。

 

まずは昨日、土曜日。

仕事を終え帰宅した左衛門佐、そそくさと出撃の準備をする。

・・・おい、ちょっと待てーーーい!!

昨日の潮周りだと午後は思いっきりお前の大嫌いなド干潮の下げじゃないのか?

と思われるかもしれないがそのとーりである!!

要するに負け戦を仕掛けに行ったのだ。

 

昨日の潮周りだと潮見表での干潮が13:00ぐらい、中潮だと浜名湖は2時間遅れるので実際のド干潮は15:00ぐらいである。

左衛門佐が船を出したのは13:19分、まさに完全な負けパターンそのもの。

利口な流し釣り師は絶対にこんなタイミングで船を出したらいけませんというお手本のようなもの。

じつは左衛門佐がよく口にする”上げの必勝パターン”と反対に、”下げの必負パターン”というのも存在するのだ。

もちろん下げ潮だからといって釣れないワケではない。

時期によってはボコボコによく釣れることもある。

でも厳寒期の今はダメだ。

何故かというと、ここ浜名湖は基本水深が浅く、外気温の影響を受けやすくて水温変化が激しいからである。

上げ潮の場合遠州灘から大量の海水が入ってくる。

遠州灘は大海なのでそれほど大きな水温変化は無いため基本的には上げ潮の場合温かい海水が流入して上げが進行するほど水温は上がり、魚の活性も上がる。

しかし下げの場合は下げが進行するほど湖奥でキンキンに冷やされた冷たい海水が降りてきて場合によっては水温が5℃ぐらいにまで下がることすらある。

かろうじて湖内に生き残っていた死滅回遊魚を完全に全滅させるほどの低水温は比較的低水温に強いヒラメやマゴチのやる気さえ奪ってしまう。

ここ浜名湖では上げ下げの潮のタイミングでたった数時間で10℃も水温が変わってしまうことなどよくあることなのだ。

そんなわけで厳寒期の下げの流しは、浜名湖の腕の立つ流し釣り師は誰も出撃しなくなったというワケ。

昨日左衛門佐が船を出したのは下げピークに近い、浜名湖の水温がキンキンに冷えたMAXの低水温時だったということ。

 

じゃあ何でそんな負け確定の条件で船出したのよ?

と言われたら単純に残りの餌が少なかったこと、そして冬の浜名湖では滅多にない凪だったからである。

もちろん左衛門佐も、「まあ釣れないだろう。」と思って船を出した。

ここ浜名湖の場合、”上げの必勝パターン” に入っていれば、100%ヒラメは釣れる。

(もちろん爆風とか釣りにならない状況の場合は除く)

釣れることはもう確定で、あとは2~3枚しか釣れないのか、5~6枚釣れるのか、はたまた10枚以上釣れてしまうのかといった、釣れる枚数のくじをひくだけだ。

しかしその必勝パターンに当てはまらない場合、まず釣れるか釣れないか?というくじに当選しなければならない。

そこからさらに何枚釣れるか?という確率のくじをひくことになるのだ。

 

ポイントまで船を走らせながら思う昨日の左衛門佐の考えはたった一つだけだった。

 

「デカイ魚を1枚獲る。。。」

 

絶対に釣れない潮周りなのでもう狙うは最低60UPのデカヒラメのみである。

極低水温の下げ潮の釣りでも一つだけいいことがある。

それは、喰ってくる魚が絶対にデカイということだ。

冬でもブラックバスをやってるルアーマンの人ならわかると思うけど、雪の降るような真冬の低水温でも餌を食いに動けるような魚は体力のあるデカイ魚だけなのだ。

 

ポイントに着き、流し始める。

陽は無いが風が弱く気温もそこまで低くないのでそこまで寒くは感じない。

アタリは無いが初めから判っていたことなので辛抱強くそのときを待つ。

しばらくすると船が近づいてきたので通り過ぎる船をボ~ッと見ていたら竿先がズモモと重くなった。

魚には感じない、根掛かりみたいな感じ。

でも居食いのヒラメはこんなアタリ方をするので一応ラインを送り込む。

生命反応は感じないな・・・。

クラッチを入れてみる。

??・・・外れない?・・・魚か?

引き波が凄いので座ったままテンション張るのを待ってアワセてみる。

ロッド、満月。

でもズズッと動く。魚だ!!

この感じ・・・重いだけで全然暴れないけどヒラメだな。

どうする?追いアワセ食らわすか??

でもアタリの感じからして確実に居食いだから皮イチかも。

デカそうだから追いアワセしたらもし皮イチだったら皮ギレして確実にバレるな。

など一瞬の間にいろんなことが頭の中をよぎる。

ゆ~っくりと大きく竿を立てて皮ギレしないようにヒラメを浮かし、一定のテンションで巻いてくる。

ヒラメはただ重いだけであっさりと水面近くまで浮いてきた。

・・・思ったよりデカイ?・・・余裕のロクマルだ!!

もちろんナナマルは無いがそれでも65ぐらいはありそうだ。

 

しかしこの子、船影を見た瞬間、ゴン・・・ゴンゴン!!

ゴンゴンゴンゴンゴン!!!!!

とバックオーライしながら激しく首を振り始めた。

見ると口元にまだ活き餌のキスが付いたまま!!

あ~~~!!底に突っ込むのはいいけど針1本でバックオーライはヤメて!!

これはマズいとしばらく綱引きしていたけど予想通り”ピン!!”という軽い音と共にフックオフ。

あ~、ヤラれたぁ~~~。。。

これは追いアワセ必要なケースだったかぁ。。。orz

でもこの判断はめっちゃ難しい。

特にこんな低水温のヤル気無し確定みたいな状況で食ってきた魚には。

皮イチだと思って慎重になるのは仕方ない。

 

あ~、終わった・・・。

この状況では1回チャンスがあっただけでもラッキー。

それをものに出来なかった以上、敗北確定。

敗北が確定したので帰ろうかとも思ったが諦めきれず未練がましく流すがアタリは無い。

とても長く感じた30分ほどが経過した頃、いきなり”ゴン!!”と来た。

かなりの衝撃だったのでこれはデカイ。と判断、慎重にラインを送り込む。

まさかこの状況でまたチャンスがあるとは・・・。

アタリの衝撃のデカさからして食った魚は絶対に大きい。

そろそろか・・・。

クラッチを入れようと思ったその時、竿先に”ゴツ!!”と魚が餌を咥え直す感触が伝わってきた。

・・・??どういうことだ??

何故このタイミングで餌を咥え直す必要があるんだ?

もう一撃で口に中に放り込んでいるはず・・・。

嫌な予感がしながらクラッチを入れてみる。

・・・やはりテンションが張らない。

あ~、やっぱ離されたか~~~。。。

そう、さっき感じた”ゴン!!”の感触はヒラメが餌を咥え直したのではなく、違和感を感じたヒラメが餌を吐き出した感触だったのだ。。。

 

ムズイ。

やっぱこの条件はムズイわ。

なんとか食わしてもあれだけデカいヒラメでもまともに針が掛からんとは・・・。

やっぱ目の前通った餌にリアクションで反射的に喰いついただけなんだろうな。

 

ポイント移動。

最後の戦いを挑む。

食うならここだよな・・・というこの広い浜名湖のたった3m四方の超ピンポイントを少しも逸らすことなく船を流してゆく。

仕掛けは完全に底に入っている。

居るなら食うはずだ・・・。

すると竿先がほんのちょっとズン・・と入った。

食った。

でもこれも完全な居食いだな・・・。

どうする?アワせるタイミング、アワセの強さ・・・。

全てに迷いながらも今回はテンションMAXになるのを待って思いっきり”ガツン!!”といくことにした。

満月に弧を描くMH240!!

掛かった瞬間から物凄い首振り!!よっさ、これもデカイ!!

真下まで来た、底を切ろうとするがかなり重い。

しかし底を切ろうとした瞬間、フッと軽くなった。

え・・・?マジで??

まさか・・・切れた??

仕掛けを回収してみるが針はある。またフックオフだ。。。あ~。。。

 

ダメだ・・・。

今日は俺の完敗だ・・・。

この状況で3回もチャンスをもらったのに、たった1度も物にすることが出来なかった・・・。

ちょっと釣果が出て左衛門佐が調子にのると、浜名湖はいつもこんなふうに左衛門佐にゲンコツを落としてくれる。

 

「たかがお前ごときの腕で調子にのるなんざ、100万年早えんだよ。」

 

そんなふうに言われてる気がする。

でも昨日の敗北は負けパターンでも3回食わせることが出来たし、あまりにも清々しいほどの完敗でただ、また次頑張ろうとしか思わなかった。

 

そして今日。

雨の降る中、カッパを着て重装備でAM7:30過ぎ、出撃した。

前日に使い残したキスはたった3匹。

これを使ったら、今冬の左衛門佐のヒラメ釣りは終わり。

なので今日の目標はサイズ問わず1枚。

なんとか、1枚でもいいから最後に魚の顔が見たい。

だが、上げ潮、雨ローライトの条件にもかかわらずアタリは無い。

しかも前日の違ってめっちゃ寒い!!

寒さに震えながらも最後の1枚を求めて船を入れ直していると・・・ズッ、ゴン・・・と控えめに竿先が入った。

・・・食った。

 

この1枚は絶対に獲る・・・。

居食いだな・・・なのでアワセのタイミングが難しいが・・・。

上げでも今日もやる気は無さそうだ・・・。

ここだ!!というタイミングで”ガツン!!”といくといい感じで竿が弧を描く。

よっさ!!と思った次の瞬間、フッ・・・と軽くなった。

う・・わ・・・、マジで・・・。

 

あぁ、たった3匹しかない貴重なキスが・・・。

ボロボロになったキス、既に瀕死。。。

でも餌が無いのでとりあえずこれで流してみる。

やる気無いのにこの死に餌じゃ食わんか・・・と思ってたらピックアップ直前で何やらコンコン!!

??なんだ??軽いな・・・。

エソみたいなせわしなさだが・・・この時期エソなんて居るワケ無いし小マゴチか??

もし小マゴチだったら針呑まれたくないので即アワセ!!

上がってきたのは予想通り35ぐらいのマゴチ。

ちっさ!!でも釣れてくれてありがとうな・・・。

最後にマゴチの顔見れたのはめっちゃ嬉しかったけど、でもちっさ!!

唇が少し切れちゃったけど針呑まれなくて良かった・・・。

あとでリリースしてやるからな。

 

マゴチの顔見れたのは嬉しかったけどでも最後の魚がノンキーじゃ嫌じゃ~と残りのキス2匹に全てを賭ける。

サイズ問わんとは言ったけどさ・・・、でもせめてキーパー来てくれよ・・・。

いつもの金太郎飴はどうした?金太郎飴カモーン!!と流し続けるが・・・反応無し。

昨日と違って冷たい雨、冷たい風・・・。

骨身に染みるとはまさにこの事だ。

あ~、今日は無理かぁ。。。と諦めそうになったとき、竿先がズモモ・・・と重くなった。

生命反応は無いがここは根掛かりするような場所ではない。

絶対に魚だろ、コレ。

 

昨日、今日は本当にアワセのタイミングに悩む。

確実に居食いのアタリなのであまり待っても離す可能性があるし、皮イチだとガツンで皮ギレするかもしれない。

かと言ってしっかり食っていれば昨日のロクマルみたいに針掛かりが甘くてバレるかもしれない。

ラインを送り込みながらいや、これはデカそうじゃないし、やっぱり皮イチだろ。

と思い適度に加減しながらアワセると竿が弧を描く。

一応、掛かったな。。。

でもまだ油断は出来ん・・・。

手応えからしてどうやら金太郎飴のようだ。

ヒラメが浮いてきた・・・口元に餌のキスは付いていない・・・。

慎重に掬って・・・あ~、やっと獲れた~~~~。。。

金太郎飴サイズだけど、この1枚はめっちゃ嬉しい。

極寒の雨の中、寒さに震えながら手にした1枚なので小さくても感動はひとしおだ。

って、針掛かりを見ると予想通りや~っぱり親針の皮イチ。バレなくて良かった~~~。

あ~、満足だ。小さいけど最後にヒラメとマゴチ両方の顔が見れた。

さあ、帰って温かいお風呂に入るかな~と最後のキスで流しながら帰ろうとしたらまたすぐに”ゴン”。

同じぐらいの金太郎飴サイズを追加して帰港となりました。

 

 

これをもって2024秋~2025冬にかけた左衛門佐のヒラメ釣りは全て終了となりました。

まあ浮き沈みの激しいシーズンだったねぇ。。。

月間100枚にも迫りそうな爆釣を続けた12月から一転、大苦戦の1月。

良型が連発した昨年の1月と違って全然釣れなかった今年の1月だったけど、でもあのハチマルが全てをフッ飛ばしてくれたね。

左衛門佐も流し歴が長いから釣り上げた魚に感動して手が震えるなんて久しぶりのことだったけど、でも7kgもある巨大なヒラメを目の前にして、やっぱこれだから釣りは辞められないよな・・・ということを再認識させられたシーズンだった。

まあ昨日バラしたロクマルの借りはまたの機会に晴らすとしよう。

 

ここからしばらくは冬眠かな・・・。

やるとしても牡蠣餌でクロダイぐらいか。

釣れるとは思わないけどどうしても釣りしたくてムズムズしたらこれをやる。

そういう時は釣れなくても竿出してるだけで楽しいからね。

本格的な始動はGWぐらい?サビキでアジが釣れだしたら出撃する。

今の左衛門佐の本職はサビキ釣り師、小アジ釣りがメインだからね。

もちろんこれを餌に流しもやるけどシーズン中はサビキのアジが最優先だからヒラメはサビキの帰りに1時間ぐらいやって酒の肴を1~2枚釣るぐらいかな。

アジが釣れる時期が待ち遠しい。

 

さて、そんなわけで次の出撃はいつになるのかな・・・。

春が待ち遠しいね。